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障害児療育に関わる看護の仕事!内気な少女が看護師になるまでに迫りました/緑成会整育園/看護師/戸島 由加さん

看護部2019.08.23
看護部

障害児療育に関わる看護の仕事!
内気な少女が看護師になるまでに迫りました

障害児の療育に携わる緑成会整育園。障害児看護の仕事内容や魅力について知るべく、緑成会整育園の看護師、戸島由加さんにお話をお聞きしました! 戸島さんがここに辿り着くまでの経緯にはじまり、あれこれお話を伺っています。もともと看護師を目指していなかった戸島さんが、実際に志望するようになった理由や、看護師としての自分の働き方を見つめ直したお話など。看護師を志す方、障害児看護に興味をお持ちの方にぜひ読んでいただきたいインタビューです。ぜひご覧ください!

雪国の内気な少女

ではインタビューよろしくお願いいたします。

私、ただの一看護師なんで取材なんてされると思っていなかったんですよ。役職があるスタッフさんだけが出る記事かと思っていたので(笑)。

いえいえ、そんなことないんですよ! では特に今は肩書きみたいなものは。

やってるとすると、園芸委員長くらいで(笑)。

(笑)。とても気になるので、その話もおいおい聞かせてください。緑成会整育園のように障害児童と関わる病院のことって、同じ看護師さんでもわからない人も多いと思うので、ぜひお話を聞きたいなと思っています。

わかりました、よろしくお願いします!

では、基本的なところから聞きます。ご出身を教えてください。

新潟県小千谷市です。新潟県のほぼ真ん中にあります。

どんなところですか。

錦鯉の里として有名で、あとは牛同士を闘わせる牛の角突きとか、食べ物だとへぎそばが知られていますね。

けっこういろいろありますね! 雪もよく降りましたか。

寒いところで、雪も積もるし、ただ豪雪地帯ではなかったですね。

どんなお子さんでしたか。

内気な子でしたね。東京に出て、だんだんと社交的になりましたけどそれまでは(笑)。

何かうちに秘めたものがあったとか。

全然そんなこともなくて…(笑)。東京に出て世界が広がったというのが大きかったですね。

ちなみに部活動はやっていましたか。

中高生のころはバレーボールをやって、大学でも少しやってました。でもそんなに活躍したとかではなかったですよ。

看護ではなく
絵を描くことを学んだ学生時代

高校を卒業してから看護学校に進まれたんですか。

いえ、実は最初は看護師ではなく、絵を描くために東京に進学したんです。

そうだったんですね! では当初は医療ではない道に進まれて。

当時は絵を描くのがすごく好きで、それで新宿にある大学に進みました。

そこでは何を専攻されていたんですか。

油絵でした。最初の1、2年はデザインとか彫刻も習うんですけど、最終的には油絵を学びました。

学生生活はいかがでしたか。

もう自由な感じでしたよ。何も考えていなかったというか(笑)。

大学を卒業されてからはどんな道に進まれましたか。

いざ就活っていうタイミングで「絵を仕事としていくっていうのは難しいかもしれない」って思うようになって。そこで、自分に何ができるかって考えた時に、人と関わる仕事、それも密な関係性でできる仕事をやってみたいなと考えたんです。しかも、手に職をつけた方が、長く働きやすいだろうなと。

そこで看護師の資格を取ろうと思われて。

いえ、まずはヘルパーの資格を取って介護職に就いて、当時で言うところの「老人病院」に1年半くらい勤めました。

社交性を身につけて
看護師への道を踏み出す

当時働かれた老人病院は、どんなことをする病院でしたか。

介護施設に近いものがあるんですけど、そこで点滴するとか医療的な行為も伴うような感じでした。

どんな患者さんが多かったですか。

そこは会社で役職を持ったような方が多く入院されていて、大きな企業の会長の方とか。特別宣伝もしないけど、そういった方同士の口コミで患者さんがいらっしゃるというような病院でした。

そういった感じだと、また独自の雰囲気がありそうですね。

接遇は厳しかったですね。患者さんのことも「〇〇様」ときっちり呼びますし、通勤でもデニムを履いちゃダメっていう決まりがありました。

通勤の格好も規定があったんですね! そこから看護師を志望するようになったんですか。

甘い考えだったかもしれないのですが、同世代の看護師さんもけっこう働いていたので、仕事を見ているうちに「やってみたい!」って思うようになったんですね。今はまた変わりましたけど、当時その職場は介護職のキャリアアップがあまりなかったというのもありましたし。

そもそも看護師という仕事については何か想いはあったんですか。

実は母が看護師をやっていたんですね。なので子どもながらになんとなく仕事を見てはいました。

そこから憧れはしなかったんですか。

ちょっとやってみたいっていう気持ちもあるにはあったんですが、むしろ当時は「自分には向かないな」って思っていました。

そう思ったのはどうしてですか。

やはり私が社交的ではなかったので、人と接することが多い仕事なので大変そうだなと(笑)。

なるほどそういった理由で(笑)。ただ、介護職を続けるうちに、看護師へのハードルも無くなってきたと。

東京に来て徐々に社交性も身についていたので(笑)。その病院で、同世代が看護師の仕事をしていたのを間近で見たのも大きかったですね。相談したら「やれるよ!」って背中も押してもらえましたし。

涙を流した実習のこと…

ではそこから看護学校に入られて。

今はその学校はなくなってしまったんですが、中央線沿いにあった、病院附属の学校に入学しました。

学校はどうでしたか。

大変は大変でしたけど、何とか乗り切れましたね。実習では泣きましたけど(笑)。

(笑)。誰に聞いても実習は辛いとおっしゃいますね。

まあでも、今となってはいい思い出です。

自分が働く立場になってみて、実習で来られる学生さんにはどういう視線を送っているんですか。

もちろん「がんばって!」という気持ちで接してサポートしていますよ。ただ、ちょっとズレてるかもしれないと思ったら、注意はするようにしています。

このタイミングだからこそ言っておいた方がいい、ということもありそうですね。

でも、自分もそうだったなあと思いながらですね。今考えたら、そりゃ泣かされるよって(笑)。

看護の現場に出て
あらためて見つめ直した自分の働き方

そのあとは、付属の病院で働かれたんですか。

2年半くらい、脳神経内科に勤めました。

脳神経内科はどんな患者さんが多かったですか。

脳や脊髄、末梢神経に関する異常を診療する科なのですが、私がいた時は寝たきりの方が多くて、コミュニケーションを取れる方とそうでない方と半々でしたね。

大変なところはどんなことでしたか。

動けない患者さんが多いと、こちらでやることも必然的に多くはなるので、そういう意味では大変でしたね。

看護師になって初めての職場としてはどうでしたか。

実習でも行ったことがない科だったんですよ。なのでけっこう驚きましたし、学校の同期も誰もいなかったので、心細くて(笑)。

実際働かれてみてどうでしたか。

やりがいはとてもあったんですが、私は病棟向きじゃないかもしれないって思いました。

それはどういったところで。

病棟は一日とにかく忙しかったので、時間に追われながら仕事をするのが得意ではなかったです。最初に経験した老人病院のように、患者さんとのコミュニケーションを取る時間が長い方が、自分には合っているなっていうのを思いました。

同じ看護師さんでも適材適所というか。

それはあると思います。だからこそこの緑成会整育園でも長く働けていますし。

そう考えると、内気で看護師になれないって思っていた頃とはすごい違いがありますね!

確かにそうですね(笑)。働いてるうちに気がついたらそうなっていました。

同級生のオススメをきっかけに
緑成会整育園へ!

緑成会整育園については、どういう経緯で移って来られたんですか。

妊娠、出産があって、それでもそのまま働き続けようかなと思っていたんですけど、保育園に落ちてしまい、そのまま働くのは難しいと考えて、まずその病院を辞めたんです。

大きな理由としてはお子さんのことがあって。

その病院が託児所も作っていたんですが、混雑する電車に子どもと一緒に乗るのが難しくて。それと、さっきも言ったように、違う働き方をしようかなというのもありましたし。子どもが生まれて、やるべきことも増えましたし、それは余計に思いました。

そこでまた職場を探されて。

ちょうどそこで、看護学校の同級生から、ここを紹介されたんです。その子も学校卒業後に同じ病院で働いていたんですけど、私より先にそこを辞めて、緑成会整育園ですでに働いていました。

すでに働いていたスタッフからの紹介だったんですね。ちなみに今もいらっしゃいますか。

今も一緒に働いていますよ。その子は実はもともと保育士として緑成会整育園で働いていたことがあって。そのうえで、もっと障害のある人に関わりたいっていうことで、看護師の資格を取るために学校に入ったそうなんです。

そういう経緯で資格を取る方もいるんですね!

同じ病院で働いていた時も、再び障害児に関わることを見越して、人工呼吸器について学ぶために呼吸器内科で仕事をして、とても熱心でしたね。

いざお話をもらってみて、どうでしたか。

前からその子から話を聞いてはいて興味はあったので「やってみようかな」ってすぐ思いました。

割とすぐ前向きに考えたんですね。

そうですね。そこで実際に見学にも来てみたんですけど、それだけではやっぱりわからないですし。やってみないとわからないっていう性格なので、とりあえずやってみようと思いました。

ポジティブに考えられる要素は多かったと。

利用者さんとじっくり関わるっていうのは自分に合ってそうだなと思いましたし、仕事はやりながら慣れていけそうだなと。それと、子どもを預けながら働けるし、時間についても融通を聞いてもらえるということだったので、入職することに決めました。

病院とはいえ、病棟とはペースが違うんですね。

どちらかというと生活の場なので、雰囲気も違いますね。「ここでは生活の中で利用者さんのちょっとしたサイン、いつもと違うところを見ていくのが大事なんだよ」って言われました。

そもそも看護師さんのなかでは障害児看護を志す方は多いものでしょうか。

決して多いとは言えないですし、そもそも看護師のなかでも割と未知の世界かもしれません。私は実習で島田療育センター(※)という、歴史が長い施設に行かせてもらう機会がありましたけど、学校やタイミングによっては実習で行かないこともありますから。あまりよく知らないままという人も多いと思います。

※1961年5月、多摩市に開設された重症心身障害児施設。

数も多いですし、当然急性期の病院に入る方がポピュラーというか。

そうですね。でも、もちろん最初から障害児看護を志す人もいますし、私のように、後から知って入って、働きやすいと思うこともありますし、まずは興味を持ってもらえたらいいですね。

長く、深く接しながら
利用者さんのことを理解する

基本的なことですが、緑成会整育園の機能を教えてください。

基本は小児科や歯科などの外来と、障害をお持ちの方の入所です。それとショートステイがあって、1泊2日から利用できます。

入所されている利用者さんの年代はさまざまですか。

そうですね、10代から70代の方までいますよ。利用者さんごとに個別性がすごくあるんですよ。好みひとつ取っても、このクッションはこの向きが良いとか、こっちの向きが苦手とか。細かくみなさんにあるので。私は介護士さんに教えてもらいながら覚えました(笑)。

そういう好みは、一個一個試した結果なんですか。

リハビリスタッフさんも関わって、利用者さんに対して「こういう姿勢がいいんじゃないか」とか、連携を取りながらですね。会話でのコミュニケーションが取りづらい分、その時の反応を見たり、表情から読み取ったりするので、けっこう奥深いなと思いますね。

最初は難しそうですね。

初めはわからないので、一緒についてくれた先輩とか、介護士さんに聞きながら徐々にですね。それと、接していくうちに、その利用者さんのことを段々知ることができるんです。様子の変化には敏感になっていきますね。

さまざまな表情を見るうちに
利用者さんのファンになる

こうした障害者の方の入所施設に、戸島さんのように総合病院などから移ってくる方も多いと思いますし、今まさに転職先の候補として考える方もいらっしゃると思うんですが、どういうところがこの仕事の魅力だと思いますか。

やっぱり利用者さんそれぞれに個性があって、こういう言い方をしていいかわからないですけど、かわいいんですね。長く働いてると、一方的にファンみたいな感じになりますから(笑)。スタッフはみんなけっこうその感覚があるかもしれないです。

深く関わるからこその感覚ですね! どういったところが推しポイントになるんですか。

スタッフによってツボも違うと思いますけど、ちょっとした仕草が愛くるしいとか、笑顔がかわいいとか、接していてそういう表情が見られるのは喜びですね。

どんなタイミングで笑ってくれますか。

例えば、人の失敗を笑う利用者さんがいるんですよ! 私が物を落とした瞬間に「あはは」って笑われると、「えーっ」て思いますよ(笑)。

意地悪ですね(笑)。

そう、「そこで笑うの?」って(笑)。あとは、行動で示してくれるのもいいんですよ。

どういうところですか。

利用者さんはたくさん動くわけではないので、冷房で寒くなってしまわないように、病棟では冷房をつけないこともあるんですよ。ただ、私たちは動いてると多少暑くなるので、スタッフステーションは冷房がついているんですね。でも1人、冷たい場所が好きな利用者さんがいて、涼しいのがわかるのか、気がつくと徐々に徐々にステーションに入って来るんですよ(笑)。それもまた愛らしいというか。

いろんな形で伝えてくれるんですね。

言葉は発せないけど、行動で教えてくれるという部分ですね。一つひとつはちょっとしたことなんですけど、利用者さんや私たちにとっては大事なサインですし、それが日常のなかで、かわいい部分だったり面白い部分になってくるんです。

長い時間を過ごすからこそわかるところも多いといいますか。

そうやって関係が深まって利用者さんと仲良くなると、ハマっていくというか、抜けられなくなります(笑)。

ちなみに同僚の看護師さんはどういうきっかけで入った方が多いですか。

さまざまですけど、私のように、子どもを育てながら落ち着いて働ける環境を求めて、という方もいますし、障害者の方と関わる仕事がしたくて、緑成会整育園に来たっていう方もいますし。ただ、給与面を主な目的にして入られると大変かもしれないです。実際、体力も使いますし、やることも多くあるので。

気持ちがないとできないお仕事と言いますか。

そうですね、どの職場でもそうだとは思いますけど。もちろん給与は大事なんですが、それだけを理由に入ってくる方は、仕事が雑だったり、結局続かなかったりという傾向はあるかもしれないです…(笑)。

菜園を通じて利用者さんにいろいろな刺激を

看護師として実際にどのように利用者さんに関わるのでしょうか。

医療的なこととしては採血とか人工呼吸器の管理、吸引、経管栄養やバイタルを測るなど基本的なことが多いです。それと、オムツの交換や着替えについても看護師がやります。

利用者さんに楽しんでもらえるようなこともされて。

そうですね。室内にいる時間が長くはなってくるので、なるべくチャンスがあれば外に出て刺激を受けてもらえたらなと。

そのことに関して、自分から工夫とか提案をされることも。

もちろんできます。安全面を考慮すると、すぐ実現できない時もありますが、積極的に取り組んでいきたい部分です。例えば、夏ならビニールプールを出して利用者さんに入ってもらうとか。リハビリ室からトランポリンを出して、乗ってもらったこともありました。私は園芸委員長として敷地内にある菜園を管理しているので、それに関わることで利用者さんに楽しんでもらおうと思って取り組んでいます。

園芸委員会というのはどんなものですか。

敷地内にある菜園の管理をしています。この近隣に、園芸の雑誌にも寄稿されるような先生がいらっしゃるんですけど、たまたまその方にご縁があって、ボランティアでお手伝いをいただきながら、いろいろな作物を育てているんです。

利用者さんにも菜園に関わってもらっているのですか。

私のいるフロアは寝たきりの方が多いんですけど、さつまいもの収穫の時は、車椅子のままでは畑に入れないので、芋につけたヒモを畑のギリギリ手前からみんなで引っ張りましたよ(笑)。

『大きなかぶ』みたいですね(笑)。

理想としては、畑に寝っ転がってもらったり、直接土に触ってもらったりしたいんですね。たくさん人がいる時でないとなかなかできないのですが。少しでも土に触れてもらいたいので、袋に入れた土を揉んでもらったり、プランターを持ってきて室内で種まきをしたりもしました。

やっぱり日光とか土に触れるっていうのがいいんですね。

感覚が優れてると思うので、だからこそもっと外に出て刺激を受けてもらいたくて。外の風も、きっと私たちと違う感覚で感じると思うんです。

時短勤務が小学校卒業まで延長
子どもを育てながら働きやすい職場

戸島さんは今はグループの時短勤務の制度を利用されて。

そうです。定時より1時間早くあがっています。

時短の時間設定はスタッフさんごとでそれぞれですか。

みなさん保育園の時間などに応じて相談のうえ決められていますね。うちは朝預けるのは主人に任せて、夕方のお迎えは私が担当するようにしていますので、帰りを少し早めにさせてもらっています。

これから入られる方も、現在働いている方も、相談すれば利用できるわけですよね。

しかも2019年度になってから、グループの時短制度が変わって。今まで時短の期限が3歳の誕生日までだったんですけど、小学校卒業までに延びたんです! もしそれがなかったら、私は常勤からパート勤務に変更しようかと思っていました。

お子さんがいるスタッフさんにとっては大きな変更ですよね。

法律上、育休も2年まで取れるようになりましたし、出産で退職ということを考えなくてよくなりましたね。

ちなみに託児所を活用されている方も多いですか。

私も以前使っていましたし、けっこう使っているスタッフさんもいらっしゃいますよ。産休明けて割とすぐに復帰される方は、託児所を利用する方も多いです。

職場に子育てしている方が多いのも心強いですよね。

相談しやすいですからね。それと近隣に住んでいる方が多いので、近辺の学童保育とか保育園のこととかは、情報収集できるというのもいいところです。子どもを育てながら仕事も続けるっていう方にはとても働きやすい職場だと思います。

利用者さんにもっと刺激を
新しい一面を見られる喜び

緑成会整育園ならではのいいところはどんなところですか。

生活の場なので、医療機関とはいえ家庭的な感じがあるところです。病棟に小上がりがあるので、危険さえなければそこに横になってもらったり、デイルームで過ごしてもらったり、ベッドに寝かせっぱなしにせず、生活にメリハリをつけていて。ご家族からは、そういう過ごし方にアットホームさを感じる、と言っていただいています。

病院っぽい雰囲気ではないんですね。

その感じは全くないですね。それと、ショートステイの受け入れでお断りすることはほとんどないです。場合によって日数調整をお願いすることはあるかもしれませんが。できるだけご家族の負担を軽減して、少しでも休んでもらえるように。やっぱりご家族に寄り添うということは意識しているところです。

では、今後の目標を教えてください。

もっと療育というか、刺激を受けてもらうようなことをどんどんやっていきたいなと思っています。お散歩ももっとできたらいいなと思いますし、お花見しながら外でご飯を食べるとか、プールで泳ぐとか。

日々何かしらの刺激を受けながら育っていけるような。

ご自宅で暮らしている方なら、ご家族がどこかに連れて行かれてということをすると思うんですけど、ここで暮らす以上は私たちがそういうことをやっていけたら、というのが理想なんです。

スタッフのみなさんとふれあいながら、日々さまざまなことに取り組んで。

そういうことをするたびに、利用者さんの新しい一面が見えてきますし、それが何より私たちにとっても楽しみになるんです。現状、人数的な問題があって完璧にできているとは言えないので、今後はスタッフも増員しながら、もっと取り組んでいけたらいいなと。

少し前ですが、障害者の方を巡る痛ましい事件もあって、思うところはありましたか。

犯人が実際に施設で働いていた人だったっていうところが信じられなかったです…。私からしたら、利用者さんの笑顔を見られるのがやりがいなのに。

本当にそうですよね。日々の変化から喜びも感じられるわけですし。

まず世間的に、どんなところなのかそもそも知られていないっていうことも大きいなと思ったので、こういった施設のことや、利用者さんとふれあうことの魅力を、もっと知ってもらいたいですね。

癒しの時間は水族館

お休みの日はどのように過ごしていますか。

まず家事をしています(笑)。

ご家族みんなで出かけることも。

子どもがすごく体を動かすのが好きなので、公園に行きたがるんですよ。なのでアスレチックとかがあるような大きなところに行っています。

わんぱくですね〜。ご自身はどういうところに出かけるのが好きなんですか。

私は博物館とか水族館が好きなんですよ。だから旅行に行った時もそういうところによく行きます。時間があれば美術館も行きたいですし。でもそういう時も子どもは公園に行きたがりますけどね(笑)。

そうなりますよね(笑)。ここが好きっていうのはありますか。

大阪の海遊館ですね。大きな水槽をぐるぐる回りながら見ていけるのでお気に入りです。水槽を見ながらボ〜ッとするのが好きなんですよ。

仕事以外で目標ありますか。

前々から、刺繍をやりたいんです。やりたいなとは思うんですけど、なかなか時間がなくて…。もの作ったりするのは好きなんですよね。

始めやすい刺繍キットみたいなのも売っていますしね。

実は針までは買ったんです(笑)。

(笑)。尊敬する方はいますか。

この緑成会整育園の有賀師長ですね。

どういうところを尊敬しますか。

常に「利用者さんのため」という想いがすごい伝わってくるところです。

お仕事もいろいろと教えてもらったんですか。

そうですね。仕事に対してとても細やかで、「ここまでするんだ!」っていう時もありますね。私はどちらかというと大雑把なところがあるので、いつも見習わなきゃなと思っています(笑)。

プロフィール

戸島 由加

とじま ゆか

【出身】新潟県小千谷市
【職種】看護師
【好きな食べ物】ジャンクフード(ポテト類)、たこ焼き(ソースより醤油派)
【趣味】博物館巡り

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