おうち診療所神山、世田谷記念病院「2Co HOUSE」が2026年度グッドデザイン賞を受賞しました

当グループに属する医療法人平成博愛会が運営する「おうち診療所神山」(徳島県名西郡神山町)および「世田谷記念病院」(東京都世田谷区)の取り組みが、2026年度グッドデザイン賞を受賞しました。
おうち診療所神山は「ケアを地域に開く集会所・診療所[おうち診療所神山]」としてグッドデザイン賞の受賞および「グッドデザイン・ベスト100」に選出されるとともに、特別賞である「グッドフォーカス賞(地域社会デザイン)」を受賞しました。
また、世田谷記念病院は、併設された職員の休息・交流・学びの場「2Co HOUSE(ニコハウス)」で、グッドデザイン賞を受賞しました。
今回受賞した2つの取り組みは、いずれも平成医療福祉グループのミッションである「じぶんを生きる を みんなのものに」を、医療・福祉の現場の空間や関係性から具体化しようとするものです。
【グッドフォーカス賞(地域社会デザイン)・グッドデザイン・ベスト100】
おうち診療所神山:「人を見て、病気も診る」ための地域医療拠点

おうち診療所神山は、訪問診療・看護・リハビリテーションを主軸に、外来も担う地域の医療拠点として、2024年8月に開設しました。町の人々に親しまれてきた元JAの建物を活用し、誰もが立ち寄れる集会所を中心に、診療所、図書室、ランドリー、カフェ、食堂、レンタルスペースなどを同列に配置しています。
多くの医療機関は、病気を診るために最適化された環境です。一方で、回復期や慢性期医療、在宅医療、外来などでは、病気を治すことだけでなく、その人がどう暮らし続けるかを見ることが重要になります。おうち診療所神山では、医療を集会所を取り巻く一機能として日常の中に置き直すことで、患者ではなく一人の人として出会い、「人を見て、病気も診る」ための環境をつくってきました。
1階の集会所には、大きなテーブルを中心にキッチンや小上がりがあり、病気のある人もない人も、地域住民も医療者も、同じ場で過ごすことができます。医療スタッフは白衣ではなく私服で勤務し、非医療者であるハウスマスターが集会所の場を支えています。
たとえ病気があっても、その人が自分の暮らしや関係を手放さず、一人の人としてあり続けられること。おうち診療所神山は、そのための診療所のあり方そのものをデザインし、評価を受けました。



審査委員による評価コメント
空間から日々の営みまで丁寧に設計し、「病気を診る」に留まらず、その土地で生き続けることを支える医療を具体化した点を高く評価した。元JAの建物を生かし、診療所に食堂や図書室、ランドリー、畑などを重ねることで、医療と日常、専門職と住民の境界を緩やかにほどいている。新たな価値を生み出してきた神山の地域づくりが、暮らしを支える基盤へと深まる一つの象徴でもある。一人の医療者が地域に根を下ろす覚悟から始まったこの実践が、各地の地域医療にも重要な示唆を与えている。


世田谷記念病院「2Co HOUSE」:「ケアする人もケアする」をあたりまえに

世田谷記念病院に併設された「2Co HOUSE」は、病院職員のための休息・交流・学びの場です。
病院に隣接する別棟に設けることで、行き来のしやすさを保ちながら、医療現場の緊張から一歩離れられる場所としました。
日々ケアを担う職員自身が、心身を整えたり、職種を超えて語り合ったり、自分らしく過ごせる時間もまた、よりよい医療・ケアを支えるために欠かせません。
2Co HOUSEには、キッチン付きの中央テーブルや窓際席、個室ブースなどを備え、一人で静かに休むことも、仲間と語り合うことも、その時に合った過ごし方を選べます。休憩や勉強会、多職種交流などに活用され、退院した患者さんとご家族を招く嚥下カフェ「2Co Café」の開催など、職員の発案による活動も生まれています。
職員一人ひとりが、専門職としての緊張から少し離れ、一人の人として休み、語り、学び、つながり直す。2Co HOUSEは、「ケアする人もケアする」ことをあたりまえにするための場として整備されました。



審査員による評価コメント
患者にとってよりよい医療環境が追求される一方、日々ケアを担う人々が緊張から離れ、心身を整える場所は、これまで十分に意識されてこなかった。本提案は、病院に隣接しながら別棟とすることで、行き来のしやすさを保ちつつ、医療現場から物理的にも心理的にも一歩離れられる場をつくっている。多様な家具や居場所を自ら選べることも、緊張や規律の多い医療現場とは異なる時間を生み出している。さらに、この場所を通して職種を越えた活動や、患者や家族、地域との新たな関係が生まれている点も興味深い。

2つの受賞に込められた共通の視点
おうち診療所神山は、患者ではなく一人の人として出会い、「人を見て、病気も診る」ための環境を。
2Co HOUSEは、ケアを担う職員が「働く人」だけにならず、一人の人として整えられる場を。
今回受賞した2つの取り組みに共通しているのは、人を特定の役割の中だけに閉じ込めず、その人らしいあり方を支える場をつくろうとしている点です。
平成医療福祉グループは、「じぶんを生きる を みんなのものに」をミッションに掲げ、患者さん・利用者さん、地域で暮らす人々、そして医療・福祉を担う職員一人ひとりが、自分らしく生きることを支える環境づくりに取り組んでいます。
今回の受賞を励みに、これからも医療・介護・福祉の現場から、一人ひとりの暮らしと人生に伴走する実践を重ねてまいります。
グッドデザイン賞について
グッドデザイン賞は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、日本を代表するデザイン評価・推奨の仕組みです。製品、建築、サービス、地域の取り組みなど、有形無形を問わず、さまざまな対象を審査対象としています。
平成医療福祉グループについて

東京や大阪、徳島をはじめ全国に100を超える病院・介護施設・福祉施設などを運営しています。「じぶんを生きる を みんなのものに」をミッションに、一人ひとりの「じぶんを生きる」を支える医療福祉の提供を行っています。
所在地:徳島県徳島市勝占町惣田9
設立:1984年1月4日
代表:武久 敬洋
<関連情報> 経営企画医師 採用特設サイト

平成医療福祉グループでは、臨床で培った経験をもとに、医療経営や地域・社会の課題解決に関わる「経営企画医師」の採用にも取り組んでいます。
今回のような現場の実践を、グループ全体の医療・福祉のあり方へとつなげていく仕事に関心のある方は、採用特設サイトをご覧ください。
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