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4人が薬剤師として歩み出すまでー。それぞれの想いに迫ります!/新人座談会 〜薬剤師編〜

薬剤部2020.01.17
薬剤部

4人が薬剤師として歩み出すまでー。
それぞれの想いに迫ります!

薬剤部のフレッシュな新人スタッフによる座談会をお届けいたします。みなさんがどんな経緯で薬剤師になり、それぞれの病院へ入職したのか、想いを交えて話されています。ぜひ新鮮な気持ちでご覧ください!

初対面の4人
まずはご当地自慢

みなさん顔を合わせるのは初めてとのことで、簡単に自己紹介をお願いいたします!

矢坂:多摩川病院の矢坂です。生まれは神奈川なんですけど、育ったのは東京の府中市です。

増戸:堺平成病院の増戸です。病院がある大阪府堺市の出身です。

泉谷:緑成会整育園の泉谷です。出身は東京の国立市です。

山﨑:印西総合病院の山﨑です。病院がある千葉県印西市が地元で、2歳の時から住んでいます。僕だけ入職して2年目ですね。

ほかの3人は1年目なのですね。ちなみにみなさんどんなところにお住まいですか。堺市は古墳が有名ですよね。

増戸:先日、古墳群が世界遺産に登録されました!

おめでとうございます!

増戸:ありがとうございます! みなさんよかったら来てください。

全員:(笑)。

私も二度ほど行ったことがあるのですが。

増戸:あ、大仙陵古墳ですか。

すいません、古墳ではなく行ったのは堺平成病院のことです(笑)。

増戸:古墳に行ったのかと勘違いしてしまいました(笑)。

(笑)。府中市はどんなことがアピールポイントですか。

矢坂:今だとラグビーですね。プロチームが2チームもあるので。

先日のワールドカップ後には府中市で凱旋パレードもありましたね。ちなみに行かれましたか。

矢坂:いえ…心のなかで応援してました(笑)。

全員:(笑)。

国立市はどんなところですか。

泉谷:どうなんでしょう、住宅街ではありますけど、一橋大学とか国立音楽大学とか、大学が多いのが特長ですね。

確かに学園都市としても有名ですよね。印西市はどうでしょう。

山﨑:なんだろうな…。

矢坂:「住みやすい街」ですよね?

くわしいですね!

矢坂:いえ、さっき別の方からもその話を聞いたので(笑)。

(笑)。住みよさランキング(※)で7年連続首位だったんですよね。

山﨑:確かに住みやすいとは思います。特に車があれば生活しやすいですね。

※東洋経済が発表する「住みよさランキング」において、2018年まで7年連続首位。

四者四様の青春
意外な趣味も…!

薬剤師になるまでのお話を聞きたいのですが、今までこんなことに打ち込んだとか、好きだったなど、何かあれば教えてください。

泉谷:小学校から中学まではずっと野球をやってました。以前は体が弱かったんですけど、野球をやってから丈夫になりましたね。

ちなみにポジションは。

泉谷:セカンドです。

山﨑:自分は楽器をやっていて、サックスを吹いています。

やっぱり吹奏楽部などに入られて。

山﨑:中学の時と、高校でもちょっとやってましたね。

増戸さんはいかがですか。

増戸:中学生の頃はテニスをしていて、高校ではバドミントンをやっていました。大学でもテニスのサークルに入りましたね。

テニスのサークルというと、飲み会が多そうなイメージもありますが。

増戸:私の入っていたところはそんなイケイケなところではなく、テニスをちゃんとやっていました(笑)。

失礼しました(笑)。矢坂さんはどうですか。

矢坂:特にはないのですが、英語が好きなので、中学・高校は英語の部活に入っていました。

ひょっとして英語を喋れるのでしょうか。

矢坂:まあ…(笑)。

全員:おお〜っ。

矢坂:いえ、本当に少しですけど…もっとコミュニケーションが取れるようにまだまだ勉強中です。いつか英語の論文も読めたらなとは思っています。

ではずっと文化系だったのですね。

矢坂:むしろ最近、趣味で筋トレを始めました(笑)。公園で運動をするグループみたいなものに入っていて、集団になって筋トレをしています。

全員:えっ!?

矢坂:あっ、趣味で運動をしたい人が集まる社会人サークルみたいなものです! 公園で筋トレをして、お昼ご飯を食べてっていう。

なるほど、一瞬驚きましたが、とても健康的な集まりなのですね〜。

薬剤師を目指すきっかけは
身近な人の病気やけが

では、みなさんが薬剤師を目指したきっかけを教えてください。

増戸:私には弟がいるんですけど、以前、事故で入院することがあったんです。そこで病院に行く機会が多くなったんですけど、ちょうど高校生の頃だったので将来も考える時期で。病院に行くうちに医療関係の仕事を身近に感じて就きたいなと思うようになって、そのなかでも薬剤師を選びました。

医療関係の仕事のなかでも、特に薬剤師を選んだのはどういう理由でしたか。

増戸:直接関わる機会も多くて、自分にも近く感じたんですね。なかでも興味があるのが薬剤師だなと思って、選びました。

矢坂:私も、小学生くらいの頃、親戚が突発性難聴になって病院に行っているのを見て、将来医療職に就きたいなと思いました。

身近な方の通院がきっかけになられて。

矢坂:それと、一番仲が良かった友だちのお母さんが薬剤師をしていて、「薬剤師」という名前がかっこいいなって思ったのと、薬剤師っていう仕事があるんだなっていうことをそこで初めて知って興味が湧きました。あと当時化学が一番好きだったので、高校生になって進路を深く考えるようになった時、医療職のなかでも化学に一番密接に関わっているのは薬剤師だと思って選びました。

化学がお好きだったのですね!

矢坂:う〜ん。その時は好きでした。でも今は英語が一番です(笑)。

全員:(笑)。

泉谷さんはどうでしたか。

泉谷:母親が病気を持っていたこともあってか医療系には興味があって、高校生の時に医療系の仕事や学校を探していた時に、薬剤師が一番合っているのかなと思ったんです。

どういうところでそれを感じましたか。

泉谷:自分としては、広い知識を調べるのが好きだなと思いました。薬剤師は、広く知識が必要とされそうだなと感じたので。

深く突き詰めるっていうよりは、幅広くというところが合っていたと。みなさん、ご家族のけがや病気から、医療職に興味を持たれたのですね。

飼育員を諦めて…

山﨑さんはどんなきっかけでしたか。

山﨑:中学生くらいの時、母親から「薬剤師になりなさい」って言われたんです。本当はもっと違う職業をやろうと思っていたんですが。

珍しいパターンですね! ちなみに本当はどんな職業を目指されていたのですか。

山﨑:動物園の飼育員になりたかったんですけど、母親に言ったら薬剤師を勧められて。

とてもピンポイントなアドバイスですが、ちなみにお母様は薬剤師だったのですか。

山﨑:いえ違いました(笑)。でも母親としては医療系を勧めたかったらしくて、そのなかでも「あなた血とか見るのは苦手でしょ」っていう理由での薬剤師だったみたいです。一応それで納得して、薬剤師を目指しました。

なるほど、そこまで見抜いたうえでのアドバイスだったのですね。今となっては、お母さんに感謝していますか。

山﨑:どうですかねえ、う〜ん。あと10年くらいしたら感謝するかもしれないです(笑)。

病院での働き方に感じた魅力

ちなみに薬学部は6年間と長いですが、どんな配分で学年が進んでいくのでしょうか。

矢坂:初めの4年間はずっと授業で、5年目が実習、5年の後半から6年の前半が研究、そのあとが国家試験の勉強ですね。

後半にかけて詰まってますね。

山﨑:後半がすごいです! 特に1、2年はまだ一般的な大学生って感じで余裕もあるんですけど、もう5、6年は「わーっ!」て(笑)。

薬学部の実習はどんなことをするのですか。

泉谷:2カ月ごとに、薬局と病院に行きましたね。

それはそれぞれ指定されたところに行くんですか。

増戸:それはそれぞれ指定されたところに行くんですか。

山﨑:うちは希望が言えました。

増戸:へえ〜! いいですね。

やはり実習での経験を受けて、病院や薬局に就職しようと決められるのですか。

山﨑:そうですね、行く前はどうするか迷っている人も多いですけど、大体みんな実習後に進路を決めますね。僕も、実習に行ってみて、どちらかというと病院での仕事にやりがいを感じましたね。多職種への関わりがあって、そのなかでみんな一緒になって患者さんを良くしていこうっていうところに魅力を感じました。

泉谷:僕も実習に行ったうえで病院に決めました。

何が決め手でしたか。

泉谷:僕が行った薬局は、どちらかというと患者さんをお待たせしないために効率を求められる印象が強かったのですが、病院の方は長い目で患者さんをみていくことができると感じて、そこが魅力的でしたね。

増戸:私も実習に行ってから決めたんですけど、病院の方が他職種の人とも関わる機会が多くて、検査値も見てお薬のことを考えるってことができるというところがいいなと思って、病院にしようって思いました。

病院での働き方が合っていると考えたのですね。

矢坂:私は企業に就職することも考えていたんですけど、実習を終えて臨床にしようって思いました。ただ、実習先の病院は大きい大学病院で学ぶことも多かったですし、薬局の方は患者さんとのふれあいがあって、どちらも楽しいなって思ってとても迷いました。

どうやって決められましたか。

矢坂:そこで、慢性期の病院があるっていうことを知って、話を聞いてみて、ここなら楽しいと思ったことがどちらもできるのではないかと思って、進むことにしたんです。

慢性期の病院での働き方がポイントだったと。ちなみに薬局を選ぶ方はどういうところを決め手にして進まれるのでしょうか。

矢坂:
私は実習でいろんな薬局を期間中に回らせてもらえたんですが、大学病院の前にあって、専門的な知識が必要で、素早く短期間で患者さんに情報を伝えることが求められる、っていうところもありましたし、患者さんが私たちに相談してきてくれるようなアットホームな薬局もありました。薬をお売りする以外でも健康のサポートができるっていうのは、とても魅力的でしたね。

慢性期医療やポリファーマシーへの取り組みも入職の動機に

それぞれ入職した病院はどうやって決められましたか。

山﨑:大学の先生が「山﨑くんの地元に印西総合病院っていうところがあるから、見学してみたら」って紹介してくれたんです。それで来てみたら、このインタビュー記事にも以前出た入間川さん(※)が、薬局長として案内をしてくれて。そこで「すごいな」って思ったんです。

※平成扇病院/薬剤部 課長 入間川 寿々可さん インタビュー記事

「すごい」というのは、どういう意味ですか。

山﨑:入間川さんに、やっぱりカリスマ性というか、人を惹きつける魅力をすごく感じたんです。他の職種の方ともフレンドリーに接して距離も近いですし。「この人と一緒に働いたら楽しいんだろうな」って思って。それまでは慢性期病院についてもあまり知らなかったんですけど、ここへ来て興味も持ちました。

インタビューを読むとわかりますが、入間川さんは確かにちょっと異色な感じがあるかもしれないですね…(笑)。

山﨑:「薬局長」っていうと、堅そうなイメージもありますけど、全然そういう方じゃなくて、「こういう薬剤師さんもいるんだ」って驚きました。

なるほど意外な就職理由ですね! 泉谷さんはいかがでしたか。

泉谷:東京都の中小病院を集めた説明会(※)に行った時にグループの緑成会病院を知って、「慢性期医療は今後必要になってくるかもしれない」と感じて、目指すことにしました。それまで話を聞いたなかでは、慢性期医療に力を入れている病院もありませんでしたし。

矢坂:「慢性期」という言葉としては知っていても、病院の数としては急性期の方が多いですしね。

※東京都病院薬剤師会主催の病院薬剤部門合同説明会

慢性期医療についてはどんなところに惹かれましたか。

泉谷:やっぱり時間をかけて取り組めるというところですね。検査値を見たり、薬の見直しができるということを知って、そういうところをみられるのはほかにはないかもしれないと思いました。

増戸:私は急性期か慢性期かで迷ったんですけど、「どっちが向いてるんやろう」って考えた時、実習先の急性期病院では患者さんの入れ替わりが激しかったので、それよりは、入院期間が長くて一人の患者さんを長期的に見られる慢性期病院の方がいいなって思いました。それに、地元で働こうと考えていたので、ちょうど病院が新しくできるところだったのでタイミング良いなと思って。

堺平成病院は2019年の4月開設でしたからね。矢坂さんはどうですか。

矢坂:ポリファーマシーへの取り組み(※)を明確な目標としているところが良かったです。実習で行った薬局でも「取り組みたいけどまだやり方を模索している」という印象を受けたので、病院としてそれをちゃんと目標に掲げてるっていうのは、これから薬剤師がするべき仕事と言いますか、すごく未来を見てるなって思いました。

※薬物の相互作用を減らすため、6種類以上の服薬を「多剤内服」として減らす取り組み。くわしくはこちらのページをご覧ください。

なるほど、グループとしての取り組みに賛同されたと。きちんと目的意識を持って入職されたんですね。

矢坂:(無言ではにかむ)

全員:(笑)。

いざ入職!
スタートして感じたあれこれ

実際に、薬剤師としての仕事がスタートしていかがでしたか。

増戸:堺平成病院は開院したてでしたので、当初は慌ただしかったです。落ち着くまでは先輩方がみんな大変そうでしたけど、私たち新人ができることはまだあまりなくて。でも今はもう落ち着いて、みなさんにもいろいろ助けてもらいながら、業務にも慣れてきました。

矢坂:私は、まだまだ知識がないなっていうことをとても感じました。ポリファーマシーへの取り組みについて医師に提案するにしても、レスパイト入院で来られる患者さんの薬を減らすことにしても、もっと知識を身につけないと大変だなって、入ってみて思いました。

いざ入ってみてわかることも多いですよね。

山﨑:僕は最初の2、3カ月は環境に慣れることで必死でした。でもだんだん慣れてきて、仕事を楽しく感じられることもありました。入職後3、4カ月くらいで先輩についてもらいながら新しい入院患者さんの対応をして、それで名前を覚えていただいた時はとても嬉しかったですね。

そういった交流があるのは良いですね。

山﨑:薬剤部で時間作ってくれて勉強させてくれたりもしたので、1年目の自分にとってはすごくありがたかったですね。それと、出向で半年間、グループの平成扇病院にも行かせてもらいました。

違う病院でのお仕事はいかがでしたか。

山﨑:病院の規模の違いもあって、薬剤師の人数が印西総合病院よりは少なかったので、忙しさはありました。でも、院長の佐野先生はいろいろと仕事を教えてくださる方で、それも勉強になりました。

ほかの病院で働く機会も貴重ですよね。

山﨑:うちのグループだからできることであって、なかなか経験半年で違う病院っていうのもないと思うんですね。違う環境に触れられたのは貴重でした。

泉谷さんが入られた緑成会整育園は、重症心身障害を持った方がメインでいらっしゃる病院ということで、また性格が違いますよね。

泉谷:緑成会病院に入職してから整育園の配属になったのですが、使う薬も違うので戸惑いましたね。てんかんの発作を抑える薬や抗生剤の種類も多いので、なかなか正解がわからないこともあって、まだまだ学ぶことが多い状況です。

現在のお仕事と、感じる課題

今現在はみなさんどんなお仕事をメインでされていますか。

増戸:今は主に注射業務に、注射のミキシング、入院患者さんの点滴を作っているのと、最近は病棟を担当する薬剤師のサブとしてついています。ちょっとずつ病棟のカンファレンスにも出たり、何人かの患者さんを先輩と一緒にみたりもしています。

病棟に出られてみていかがですか。

増戸:もっとコミュニケーション力を高めたいと思いました。入院のカンファレンスであれば、その患者さんが睡眠薬を飲まれていたら、ふらつきとかがあるかもしれないので、そのことをリハビリのスタッフに伝えてあげないといけないですし、看護師さんからも情報もらうことも必要ですし。

話したことのない他職種のスタッフと話したり、カンファレンスで発言したりするのは、最初ちょっと緊張しそうですね。

増戸:そうなんです! ずっと薬局にいると、病棟に出てカンファレンスに参加するとこわばっちゃって…。でも「こういうところで発言していかな」って思っています。もっと知識も増やして、発言して医師にも提案できるようになっていかないとって。コミュニケーションを取りたくて病院を選んだので(笑)。がんばっていきたいですね。

経験を積むうちにどんどん変わっていきそうですね。矢坂さんはいかがですか。

矢坂:私は主に入院患者さんの持参薬確認と、内服薬と注射の調剤がメインですね。たまに注射薬のミキシングとか、退院患者さんに薬の説明にも伺っています。

患者さんとお話しされて感じることはありますか。

矢坂:具体的な例がすぐに出ないんですが、患者さんからお薬について質問を受けると「確かにお薬飲む人はそういうことが心配なんだな」って気づくことが多いです。専門知識を深めることも大事ですし、患者さんの目線に立つことも考えなきゃいけないなって感じます。

泉谷:僕は、内服薬の調剤と監査(※)、それと注射の混注と、短期で入院する方の持参薬の入力の手伝いをしたり、それ以外には、感染委員会で使ってる抗生剤の使用量についての資料も作っていたりしてます。

※医師が作成した処方せんの内容に誤りがないか確認する作業。

細かくやることが多そうです。実際やられてみていかがですか。

泉谷:例えば病棟で注射が必要になった時、急いで使いたいのにこちらから出すのが遅れてしまうと、向こうも困ってしまうので、そこを手際良くやるのが難しいです。それと、もし処方せんに間違いがあった場合も、再度医師に確認をしなければいけないんですが、それができなかった時に先輩から指摘を受けて。そこをしっかりチェックして、不明点や間違いを確認するのも薬剤師の仕事なので、もっとがんばりたいですね。

スピードや効率とともに、正確性も求められますよね。山﨑さんは2年目なのでまた少し状況が違いそうです。

山﨑:一通りのことはさせてもらっています。注射や内服の調剤、監査やミキシングもしますし、入院患者さんについて、持参薬の確認と、その継続をどうするか伺ったり、あとは入院した患者さんが今どういう状況なのかをカンファレンスでお話ししたりとか、いろいろですね。

病棟での業務も日常的にされて。

山﨑:実際病棟にいると、看護師さんから質問をもらうこともあるんですが、まだ僕自身がわからないこともあるので、それを調べて伝えることで、自分にとっても勉強になります。それと病棟にもいると患者さんの状況もわかりますし、いろんな情報を得られる機会でもありますね。

患者さんや他職種と触れることで得られることも多そうです。

山﨑:そう思います。最近「薬剤師してるな」って感じがちょっとだけしますね。

全員:おお〜っ。

新人スタッフが思う
薬剤師の仕事の魅力

ちなみにみなさんが思う薬剤師の仕事の魅力や、やりがいはどう言うところでしょうか。今後薬剤師を目指す方の参考になればと思います。

山﨑:例えば患者さんが「最近痒くて眠れないの」とおっしゃっていたら、医師に相談してみて、結果薬が追加されたことで「だいぶ良くなったよ、ありがとう」と言っていただけることもあります。そうやって、自分がやったことで感謝の言葉をいただけると、とても励みに感じますね。

実際に取り組んだことでそう言っていただけるのは嬉しいですよね。

増戸:まだまだではありますけど、私も患者さんから直接感謝されると嬉しいですし、やりがいを感じると思います。薬を変えたり、必要ない薬を減らしたり、いろんな形で患者さんの病気とか症状とかを治せる、ということに関われるっていうのは、やりがいにつながりますね。

泉谷:やりがいとしては、やっぱり責任感のある仕事だということですね。人の健康や命に関わることですから、その分ちゃんとしなきゃいけないですし、患者さんのこともしっかり見ないといけません。そこが魅力でありやりがいだと思っています。

矢坂:私は、実習に行った時に出会った薬剤師さんから言われた「医師も看護師も薬の知識があるけど、私たちはそれにプラスアルファして知っていないといけない」っていう言葉が印象に残っています。「医師は特に生物的な視点で見るけど、私たちは化学的な視点で見ないとダメだよ」って言われた時、とても納得しました。なので、自分の仕事を紹介する時には「薬剤師は街の化学者なんだよ」って言えるようになりたいですし、そんな薬剤師になれたらかっこいいなって思っています。

増戸:「街の化学者」って、とてもいい言葉ですね!

もっと成長したい!
薬剤師としてこれからの目標とは

仕事で悩んだ時などはどうされていますか。

山﨑:大学の時の友だちと話すことが多いですね。みんな調剤薬局とか、ドラッグストアとか、いろんなところに就職していて、違う職場の話を聞くと「働くって大変なんだなあ」って思って、なんかスッキリします(笑)。

それぞれ苦労が違いますものね。

増戸:私は病院に同期の薬剤師がいるので相談することもありますね。わからないこととか悩みは先輩に聞くこともあります。みなさん話を聞きやすいですし、ご飯に行ってリフレッシュしています。

矢坂:私は自分の性格上、相談するより「自分で勉強しないといけない」って思う方なので、行き詰まったら趣味でリフレッシュして、「またがんばろう」って思っています。

泉谷:僕もあまり悩みを人に言いたくないので(笑)。自分で溜めているところはあります。

えっ、大丈夫ですか、溜めてしまって!?

泉谷:自転車で走ってリフレッシュできるので大丈夫です。

体を動かして発散しているんですね。さてみなさんは、今後薬剤師としてどんなことをがんばっていきたいですか。

増戸:最近病棟に行かせてもらうようになったので、自分のなかでわからないこともまだまだ多くて…。優しく教えていただけるのでありがたいんですけど、それにがんばってついていこうと思っています。できることを増やして基礎的な業務を全体的にできるようになって、病棟にももっと出て患者さんとコミュニケーションを取りたいと思っているところです。

矢坂:私は、ポリファーマシーの取り組みに対してもっと知識をつけて提案できるようになりたいです。それと、ほかの職種の方から質問をもらっても、すぐ答えられなかったり明確な答えが出せない時もあったりして、調剤して薬を渡すだけが薬剤師の仕事ではないから、もっと知識をつけて信頼してもらえる薬剤師になりたいなと思います。

泉谷:僕も、病棟からの質問とかでいろいろ聞かれることがあります。人数的な問題でまだ病棟業務がしっかりできていないので病棟スタッフとの関わりが少なくて、そこでもっとちゃんと答えられるように力を入れていきたいなと思っています。

山﨑さんは薬剤師2年目として、これからのことはどうですか。

山﨑:自分もまだまだだと思っています。今は先輩と2人で病棟と調剤の業務を交代しながらやっているんですけど、やっぱりわからないことがいっぱいなので、もっとがんばっていきたいです。最近、褥瘡(床ずれ)の委員会にも入ったので、その勉強ももっとしたいなと思っています!

アクティブ、インドア、それぞれの休日!

では仕事から離れて、みなさんのお休みの過ごし方を伺います。矢坂さんは冒頭に運動サークルのお話をされていましたけど、ほかにはどんなことをされていますか。

矢坂:小説など、本を読むことが多いですね。

ちなみにどんなものを読まれていますか。

矢坂:英語が好きなので、英語で本を読んでいます。

全員:おお〜っ。

増戸:すごい!

そんな増戸さんはいかがですか。

増戸:私は友だちとご飯に行ったりカフェに行ったり。あと運動は嫌いじゃないので、たまに公園を走ったりもします。スキーとかスノーボードも好きなので、冬になると行きたくなりますね。

どの辺りに滑りに行くことが多いですか。

増戸:1泊2日くらいで岐阜県に行くことが多かったです。今シーズンも行けたら行きたいですね〜。

泉谷さんは自転車で走るのがリフレッシュとおっしゃっていましたが、どのくらい走られるんでしょうか。

泉谷:よく多摩川のサイクリングロードを走ってますね。

確かけっこう長いコースですよね。

泉谷:羽村市から羽田空港までで、片道50kmくらいあって、走ると1日かかりますね。

前からやられていたのですか。

泉谷:最近始めたばかりなので、これから力をつけて峠を越えたり、山の方のコースも行きたいですね。

アクティブですね! 山﨑さんはどうですか。

山﨑:昼まで寝てます。

全員:(笑)。

山﨑:のんびりしてから、サックスを吹いたり、友だちとご飯を食べに行ったりしています。

ちなみにサックスってどこで吹くんですか。

山﨑:家で吹きます。この病院よりもうちょっと田舎の方に住んでいて、家同士も離れているので特に苦情もなく。たまに近くの田んぼとか公園でも吹いてます。

では最後に、好きな食べ物を聞きます。

泉谷:焼肉ですね。最近ハツが好きです。

最近好きになったんですね。

泉谷:それまでタンとかが好きだったんですけど、ハツを食べてみたらおいしかったので(笑)。

おいしさに目覚められたと(笑)。増戸さんはどうですか。

増戸:え〜っ、私は食べるのが好きで…。

決めきれないと。

増戸:サツマイモです(笑)。

素材そのものなんですね(笑)。どう食べるのが好きなんですか。

増戸:あまり加工されたお菓子とかよりも、芋そのままの味が好きです(笑)。

矢坂:私は嫌いなものがほとんどなくて、なんでも好きです。

ではほとんど好きななかで、唯一嫌いなものを教えてください!

矢坂:えっと、セロリです。

増戸:私もパクチーだけだ。

矢坂:あ、私もパクチーあんまり好きじゃないです(笑)。

香りや味が強い野菜が苦手なんですかね。じゃあ最後に山﨑さん。

山﨑:ハンバーグです。ハンバーグなら何でも好きです。

肉が粗いのがいいとか、こういう形がいいとかはないですか。

山﨑:う〜ん…おっきいのがいいです(はにかみながら)。

全員:(笑)。

プロフィール

印西総合病院

印西総合病院

山﨑 陵平

【出身】千葉県印西市
【職種】薬剤師
【趣味】サックスを1人で吹く
【好きな食べ物】ハンバーグ(大きいもの)

多摩川病院

多摩川病院

矢坂 さくら

【出身】東京都府中市
【職種】薬剤師
【趣味】英語の読書、公園での筋トレ
【嫌いな食べ物】セロリ、パクチー

緑成会整育園

緑成会整育園

泉谷 夢樹

【出身】東京都国立市
【職種】薬剤師
【趣味】自転車で長距離を走る
【好きな食べ物】焼肉(最近はハツ)

堺平成病院

堺平成病院

増戸 芽衣

【出身】大阪府堺市
【職種】薬剤師
【趣味】スキー、スノーボード
【好きな食べ物】サツマイモ(素材の味が好み)