ひとプロジェクト【スペシャル・後編】平成医療福祉グループ 医療事業部 座談会

医療事業部
座談会

こんな時だからこそ、地域の医療・福祉への想いを持って 前向きに乗り越えていく
コロナ禍で見据える展望とは!

先週に引き続き、ひとプロジェクト特別編「医療事業部 座談会」の後編です。コロナ禍の影響を免れることができなかった2020年。グループでも感染者を出すこととなってしまいましたが、その際に取った対策や得られたノウハウについて、実際に対応にあたった面々にお話を伺いました。また、困難な状況ながら、今後見据える展望や、事務長職のやりがいについてもお聞きしています。ぜひご覧ください!

  • 〈医療政策マネジャー〉坂上 祐樹

  • 〈医療事業部 関東エリア 部長〉田村 大輔

  • 〈医療事業部 関西エリア 部長〉松木 泰昭

  • 〈医療事業部 関西エリア担当 淀川平成病院 事務長〉平田 洋一

グループ病院・施設での
感染を通して学んだこと

現時点では全て収まっていますが、残念ながら2020年はグループ病院・施設でも新型コロナウイルス感染症の陽性者が確認される事態も起きました。収束についてはどのような策を講じたのでしょうか。

田村

グループ内で共有されている感染予防策を徹底しながら、現場のスタッフとヘルプで来てくれたスタッフとで、感染者と動線を交わらないようしっかりゾーニングを行っていきました。そういった対策を迅速にできたことでなんとか収束につなげられました。

坂上

グループ病院からヘルプに来てもらえたので、そういう点ではグループで良かったなっていうのがありましたね。

出勤できないスタッフが増えた際も、横のつながりに支えられたのですね。

田村

ほかにも対策としては、PCR検査をとにかく多く実施しました。有熱者や感染を疑われる症状がある方はすぐ検査をして、陽性が出た際は隔離する、ということを徹底的に繰り返していきました。

坂上

ご迷惑をおかけしてしまったのですが、一連の対応を糧に、ゾーニングのテクニックや隔離の仕方などについてはノウハウを蓄積できたと思います。

平田

ゾーニングなど対応の手際はかなり早くなっていますね。

松木

実際、直近で起きた際にもそういったノウハウが共有されたので対応しやすかったですし、感染者数も一定のところで止められたのかなと思います。

万が一のことがあった場合の対応についてもアップデートできたと。

坂上

このことで、当然厳しい声をいただくこともあったんですけど、病院の近隣の方から「がんばってください」という声をいただくこともありました。

田村

ありがたいお声でした。

松木

施設についても、利用者さんが離れることも覚悟したんですが、ご家族から「また戻れるのであればぜひお願いします」と言っていただくこともありました。患者さん・利用者さんやご家族、地域の方にご理解いただくためには、今後も感染者を出さないよう、対策はさらに徹底していく必要がありますね。

リニューアルや新規オープンなど
2021年以降に予定していること

今後、医療事業部関連ではどんなことを予定されていますか。

坂上

ケアホーム住吉が神戸市東灘区に4月オープン予定ですが、そこに隣接する形で2022年には障害者支援施設のココロネ住吉のオープンも予定しています。

先日都内にオープンした、ココロネ板橋のような複合的な障害者支援の施設でしょうか。

坂上

重症心身障害の方がメインとなるので、グループで言うと緑成会整育園に近いものですね。

田村

関東では、大内病院の建て替えが始まっていきます。建て替えの完了は2023年と、まだ先ではありますが、この1月から工事が徐々に始まる予定です。

その間、ずっと病院は開けながら、同時に工事も行っていくと。

田村

同時に進行するので、多少ご不便はおかけするかと思いますが。最終的に病床数も現状の363床から、228床まで段階的に減床となります。

かなりベッド数が変わるのですね。

田村

なかなかここまでサイズダウンするところもないので、茨の道を進んではいますね。

今後大変なことも多くなってくると。

坂上

以前の宮川先生(※)のインタビューにもありましたけど、日本の精神医療は入院治療が中心だったんですね。なので、現在大内病院が取り組んでいるように、リハビリや在宅復帰の支援に力を入れていくと、人員も必要になりますし、大変なことも増えるわけです。

困難は多いかもしれませんが、大切なことですね。ココロネ住吉以外では、関西方面で予定していることはありますか。

平田

大きなことはそんなに無いのですが、西宮回生病院で旧棟の建て替えを予定しています。今は使ってない建物なんですけど、2021年に取り壊しを始めて、恐らく2年後くらいに新棟が立つ予定です。

地域の医療・福祉に貢献したい
事務長の仕事の醍醐味とは

せっかく事務長経験者の方がそろっていますのであらためて伺いたいのですが、事務長職の仕事の醍醐味はどんなところにあると思いますか。

松木

人と話すのが好きとか、そういうことが大事ですね。僕自身も、そういうところをモチベーションにしてると言えます。いろんな人とと関わりながら仕事ができるのがいいところです。

病院の中でも一番多く人と関わる立場ですしね。

平田

採用活動も含めて、出会った人たちが活躍していく姿も見れますし、そういった面白さもあると思いますね。

松木

ほかの部署と調整して話し合うことも多いですけど、何でも自分の思い通りになるわけではないというところも含めて、そこもまた醍醐味かなと思います。困難な状況でも、前向きに取り組むことが大事です。

坂上

そういう意味では、いろいろなことに興味がある人が特性として向いているかもしれないですね。これしかやりたくないっていう人より、広く興味を持てる人がいいと思います。

視野の広さが求められると。

田村

特に今はコロナ禍もあって困難な時期なので、事務長として立つのも大変ではあると思ってるんです。でも、そんな時だからこそ、地域の医療・福祉を良くしたいっていう想いが大事ですね。患者さんに接するスタッフだけでなく、事務方のスタッフもそういう想いがあってこそ、この困難な時期を乗り越えられると思っています。

こんな時期だからこそ、地域の医療・福祉を良くしたいという想いが大切になるわけですね。

田村

それと今「絶対に見捨てない。」というグループ理念が、形骸化し始めているところがあるなと思っているんです。僕も含めて、そのマインドをあらためてもう一回持たないといけません。言葉だけで中身が伴っていないところもちょっとあるので、事務長についても、この理念に共感してくれる人は、一緒にがんばっていけるんじゃないかなって思います。

坂上

僕から見てですけど、事務長の仕事が大変なのは本当にすごいわかるんです。ただ、裏を返すとすごくやりがいがあるなと思っています。例えば病院の改修プランを考えるなんて大きい仕事に携われる機会は、もちろん大変なんだけどなかなかないですし。そもそも医療業界は、病院が潰れていくような状況だったところに新型コロナウイルス感染症の影響があってどこも事業を縮小していて、そんななか新規事業に打って出るところは本当に少ないと思います。だからこその面白さがあるんじゃないかなと。

貴重な機会と言いますか、なかなかできない仕事に関われるわけですね。この状況でも新規事業に進むというのは、このグループの特性なのでしょうか。

坂上

グループとしてはやっぱり成長を続けないと魅力も出てこないですし、魅力があってこそ、多くの人材も集まってくるのかもしれませんね。

困難な状況でも
グループを活性化させるために

今後の展望や目標はありますか。

田村

2020年に取り組んでだいぶ良くなってきたんですが、今後も引き続き、より収益状態を向上させていきたいですね。それと、今後こうしていきたいなという話なんですが、感染対策や災害対策、経営面や運営指標についてとか、いろいろな課題や問題が起こるなかで、それが大きくならないうちに未然に火消しができるような管理ツールというか、アンテナを張ってすぐに問題に対してアプローチできるような仕組みを作っていきたいですね。

そのことで、何か起きた時に迅速に解決できたり、問題を未然に防いだりということにつなげられると。

田村

それでこそ、想いを持って事務長をやる人がより生きてくるのかなと思います。問題にばかり注力することなく、医療の質向上や現場の環境改善にもっと安定して取り組めるなと。事務長に限らず、コロナ禍の医療業界で働くって、本当に大変なことだなと思うんです。だからこそ2021年は明るい方向にシフトしたいなって思います。

本来やりたい部分にもっと着手して、より前向きに取り組めるといいですよね。

坂上

個人的な考えとしては、新型コロナウイルス感染症や台風などの災害といった不測の事態に強い病院を作っていきたいですね。あとは働き方改革です。患者さんはもちろんのこと、そこで働く職員にとっても幸せな病院を作りたいなと思います。

どちらも病院としてはとても大事な要素です。

坂上

ただ、そういったことを実現させるためにはどうしてもお金が必要なので、できる限り収支改善を進めていって、経営的にも労働間環境的にも、良い病院づくりをしていきたいです。それと、コロナ禍が落ち着いてからの話ではあるんですけど、もっと明るいことがしたいですね。今はグループ内での交流もそうですし、地域との交流もできない状況ですから。もっと地域に根ざしたことに取り組んで、医療・福祉を通じて、地域も良くする、っていうことが、僕らが目指してるとこだと思いますので。

地域との結びつきをより強くしていきたいですね。松木さんはいかがですか。

松木

僕が事務長を務める東浦平成病院含め、淡路島エリア全体でさらに収支改善を進めたいですね。淡路島エリアのグループ病院はスタッフの不足も課題なので、そこについても取り組んでいきます。個人的に思うのは、淡路島エリアは控えめなスタッフが多い印象なので、もっとスタッフからの自発的な提案が増えるといいなと思っています。そのためにも事務長が余裕を持って、みんなの話を聞ける環境や雰囲気づくりをしていきたいです。

よりスタッフさんが仕事しやすい環境づくりにも注力されていかれると。最後に、平田さんはいかがですか。

平田

教育がひとつのテーマだと思っています。スタッフはやっぱりやりがいを持って働きたいと思って来てくれているし、実際に患者さんに接しているところを見ると、誰も手を抜いてやっているようには見えないわけです。そこでさらに質を上げようと思って教育した時、その方法を間違えてしまうと、嫌になってすぐ辞めてしまうということもあって、そこの教育がすごく大事だなって思います。事務長候補とか、上に立つ役職者も含めて、人を育てるっていうことが、これから課題ですし、ポイントになりますね。

役職に就く人材を外から入れるというのもひとつの方法ですが、内部から育てていくことが、組織的には良い面があるわけですよね。

平田

淀川平成病院は、ほぼ全員新規採用で面白い人材が集まってくれたので、坂上先生と相談しながらそれぞれ適材適所で配置して、そこで輝き始めると嬉しいものがありますよね。得意なことってそれぞれが違うので、1人ではできないことも、2人、3人で積み上げて完成させていけますから。そういう仲間が増えれば、楽しくなるんじゃないかなと思いますし、グループも活性化するんじゃないかなと。

落ち着いて過ごせる2021年を

では最後にプライベートなお話を伺います。みなさんの近況、もしくは2021年にやりたいことを教えてください。

松木

うちは息子が2歳になりました。だんだんとこちらの言うことも伝わるようになって。最近はお片付けもできるようになってきました。

平田

うちの子できへん(笑)。

(笑)。平田さんのお子さんは今おいくつですか。

平田

小学4年生と2年生と年長です。みんな女の子なんですけど、全然言うこと聞かないです(笑)。

まだ距離感なく接してくれていますか。

平田

「お父ちゃん」って言って来てくれますよ。まだ全然離れてないです。時間の問題かなとは思いますけど(笑)。

まだまだ続いてほしいですね〜。坂上先生はどうですか。

坂上

僕はやりたいこととしては、コロナ禍が落ち着いたら旅行したいですね。最後に行ったのは屋久島で、縄文杉を見てきたんですけど、状況が良くなってもっと出かけられたら良いなと思います。あとは、僕ももう40歳になっちゃうんで、そろそろいいご縁があるといいな…っていうのが大きな目標ですね。

全員

(笑)。

田村さんは何かありますか。

田村

そうですねえ、僕は釣りがしたいです。もうずっとやっていないんですけど、今までもルアー釣りをしていたんですよ。海釣りはあまりやったことがないので、行きたいなってずっと思っています。

松木

淡路島に来てくれたら釣りもたくさんできますよ(笑)。

田村

仕事じゃなく行きたいですね(笑)。何も考えずに、ボーッとしながらゆっくり釣りがしたいです。

そういった時間が作れる年にできたらいいですね!

前編を読む

profile

平成医療福祉グループ
医療政策マネジャー/海外事業部長
坂上 祐樹(さかがみ ゆうき)

【出身】長崎県島原市
【専門分野】医師/医学博士
【好きな食べ物】蕎麦(戸隠で食べたのがおいしかった)

平成医療福祉グループ 医療事業部
関東エリア 部長
田村 大輔(たむら だいすけ)

【出身】埼玉県
【職種】理学療法士
【好きな食べ物】天下一品のラーメン(もちろんこってり)

平成医療福祉グループ 成長戦略部
医療事業部 関西エリア 部長
東浦平成病院 事務長
松木 泰昭(まつき やすあき)

【出身】福岡県久留米市
【趣味】子どもと遊ぶ
【好きな食べ物】韓国料理(スンドゥブチゲ)

平成医療福祉グループ 医療事業部
関西エリア担当/淀川平成病院 事務長
平田 洋一(ひらた よういち)

【出身】兵庫県神戸市
【趣味】焼き鳥づくり
【好きな食べ物(飲み物)】カレー、餃子(カレーは3杯、餃子は60個は飲み込めます)