チーム医療スタッフの専門性を拡張しチームで
成長し続ける
病院に入院する患者さんの多くは、年齢とともに積み重なった心身の問題を複数抱えており、なおかつそれぞれが互いに関連しているため、同時に複数の問題を解決する必要があるという難しさがあります。そのためには医師だけでなく、多様な職種が協力し合うチーム医療が不可欠です。私たちは、チーム医療の質がそのまま病院の質に直結すると考えています。職種を越えた対等な立場での情報共有や知見の伝達、専門人材の育成と配置など、チームとして質の高い医療を提供するためのさまざまな取り組みを行っています。
キーワード
グループ病院では、患者ごとに多職種でカンファレンスを実施しています。このカンファレンスは、各職種からの専門的な視点に基づいた情報を集約し、患者の今後の治療計画を立てるうえで重要な役割を果たします。また、全員が安心して発言・議論できる環境を整えることが重要です。オリジナルのカンファレンスシートの利用や、ファシリテーション技術の研修を通じて、カンファレンスの質の向上を目指しています。
病院は、さまざまな国家資格を持つ職種が集まる特殊な職場であり、一般の企業とは状況が異なります。職種間に根付いたヒエラルキーや専門性による壁が存在し、日々の忙しい業務の中で「人と人」の関係になることは困難です。良いチーム医療を実現するためには、対等な関係を築くことが重要ですが、院内の環境だけではそれを実現するのが難しい時もあります。オフサイトの合宿では、寝食を共にし、何かを一緒に行ったり、考えたり、話し合ったりすることで、より「人と人」としての関係が築きやすくなります。私たちはそのための環境として、関東では軽井沢、関西では淡路島に合宿所を設けています。
グループ本部及び各部門では、役職者向けの教育を行い、その役職者がスタッフへの教育を担当する「屋根瓦方式」の教育体制を取っています。役職者に必要な様々な研修は、定期的にWebや対面でのセミナーやワークショップ形式で提供されています。