グループの特別養護老人ホーム4施設が国際共同研究に参加し、論文3本が国際学術誌に掲載されました

このたび、平成医療福祉グループの特別養護老人ホーム4施設(ヴィラ都筑、ケアホーム葛飾、ケアホーム板橋、ケアホーム千鳥)が、オーストラリアのモナッシュ大学(Monash University)との共同研究に参加し、その成果として3本の論文がそれぞれ学術誌『JAMDA– The Journal of Post-Acute and Long-Term Care Medicine』『Age and Ageing』『Aging Clinical and Experimental Research』に掲載されました。
当グル―プは、かねてより高齢者のポリファーマシー(多剤内服)をなくす取り組みに力を入れています。今回、ポリファーマシーに関する研究で名高いオーストラリアのモナッシュ大学との共同研究では、介護施設における薬物療法の実践を比較しました。
調査は2020年10月~12月にかけて、上記4施設を対象に実施され、収集したデータはオーストラリア、スペイン、中国などのデータと統合されました。論文はHMW総研(平成医療福祉グループ総合研究所)の佐方 信夫所長が共著者として参加し、日本チームのデータ分析は、当グループの研究指導を外部講師として担当する、医療経済研究機構の浜田 将太氏が担当しました。
【掲載誌】
『JAMDA– The Journal of Post-Acute and Long-Term Care Medicine』
『Age and Ageing』
『Aging Clinical and Experimental Research』
論文①
Deprescribing Opportunities for Frail Residents of Nursing Homes: A
Multicenter Study in Australia, China, Japan, and Spain
(和訳:高齢者施設のフレイル入居者における減薬の機会について:オーストラリア・中国・日本・チリの多施設共同研究)
著者
Shin J. Liau、Meng Zhao、Shota Hamada、Marta Gutiérrez-Valencia、Agathe D. Jadczak、Li Li、Nicolás Martínez-Velilla、Nobuo Sakata、Peipei Fum、Renuka Visvanathan、Samanta Lalic、Victoria Roncal-Belzunce、J. Simon Bell
『JAMDA– The Journal of Post-Acute and Long-Term Care Medicine』に掲載
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論文②
A mixed-methods study on the pharmacological management of pain in Australian and Japanese nursing homes
(和訳:オーストラリアと日本の介護施設における痛みの薬理学的管理に関する混合方法研究)
著者
Laura A Dowd、Shota Hamada、Yukari Hattori、Felicity Veal、Reina Taguchi、Nobuo Sakata、Agathe D Jadczak、Renuka Visvanathan、Eriko Koujiya、Madhu Rajan、Stefan Doube、Ai Suzuki, Maree Bernoth、Helen Rawson、Hiroshi Maruoka、Amelia Wood、Jo Wagner、Dee-Anne Hull, Mizuki Katsuhisa、Justin Turner、Shin J Liau、Emily Reeve、J Simon Bell、Amanda J Cross
『Age and Ageing』に掲載
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論文③
Symptomatic and preventive medication use according to age and frailty in Australian and Japanese nursing homes
(和訳:オーストラリアと日本の介護施設における年齢とフレイルに応じた対症療法的および予防的薬剤の使用)
著者
Shin J Liau 、Shota Hamada 、Agathe D Jadczak 、Nobuo Sakata、Samanta Lalic、 Rumiko Tsuchiya-Ito、Reina Taguchi 、Renuka Visvanathan、J Simon Bell
『Aging Clinical and Experimental Research』に掲載
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【HMW総研佐方所長コメント】
HMW総研 佐方所長
今回、グループで参加した国際比較研究プロジェクトでは、世界各国の高齢者施設で使用される薬剤の種類や、鎮痛剤の使用頻度などを分析しました。高齢化社会が進むなか、高齢者における薬剤の多剤服用(ポリファーマシー)は、世界的に重要な課題です。今回の研究成果は、この課題に対する議論を深めるのに役立つと考えられます。
研究においては、グループ内の特別養護老人ホーム4施設で、FRAIL-NH調査票を用いて入居者の健康状態を調査しました。職員のみなさんの積極的な参加と協力により、貴重な研究成果を得ることができました。調査票の記入、ご家族さまからの同意取得、データの送付など、多大なご協力をいただき、心から感謝申し上げます。
平成医療福祉グループでは、今後も実地で得られるデータを基に、HMW総研を通じて大学や企業と共同研究を推進していきます。これにより、医療・介護・福祉分野での研究への関与を深め、新たな知見を生み出すことに貢献できると確信しています。
私たちは今後も、グループの提供するサービスが社会により良い影響を与えられるよう、エビデンスの創出と情報の発信を続けていきます。これらの取り組みに、引き続きみなさまのご協力をお願い申し上げます。