HMWお仕事図鑑 / oshigoto zukan
no.002

- 作業療法士

- 所属リハビリテーション部
- 働く場所病院リハビリテーション室/病棟/介護施設/訪問リハビリテーション
- 国家資格作業療法士
お仕事内容
作業療法士はOT(Occupational Therapist)とも呼ばれます。
「作業」は、日常生活全般に関わる活動を指し、心身に障害を持つ方に、基本的な運動能力から社会に適応する能力まで、幅広い機能に対して、家事や工作、趣味活動などの動作を取り入れて維持・改善を図り、その人らしい生活を送れるようにサポートします。
理学療法士が主に、立つ・歩くなど基本動作の回復を目的とするのに対して、作業療法士は、着替える・食事をする・仕事をするなどの日常動作(応用動作)の回復を目的とする点が大きな違いです。
精神科の患者さんに対してもアプローチができるため、活躍の幅が広い職種と言えます。
撮影協力:平成扇病院(東京都足立区)


お仕事道具
手指がうまく動かない方でも自身の手で食事ができるよう
工夫されたお箸やスプーンなどの自助具。
円錐形のカップは、握る・離す・積み上げるなどして、
肩から指先までの訓練に用います。
お仕事風景
輪投げなどの運動を通してADL(日常生活動作)の向上を図ります。
院内の設備を利用し、日常の生活を想定したリハビリテーションも行っています。
作業療法士を目指す人へアドバイス
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作業療法士は、身体と心のリハビリテーションを行う職業です。
対象者の人生に寄り添い、尊重し、もう一度その人らしい人生を送ることを目標に作業療法を行います。そのためには、多様性を認め・受け入れ、さまざまなことに興味を持ち、知っていくことが必要であり、自分自身が生活のなかで経験したことや興味のあることが、思いがけず活かせるのも特長です。
また、根拠を持ってその選択肢を示す必要があるため、専門的な知識・技術を身につけ、対象者の想いに応えられるよう、日々研鑽していくことが大切です。
活躍の場は病院や施設、教育機関や行政機関、海外までと、幅広く働けるのも魅力のひとつと言えます。- 東浦平成病院 山内 匡也
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