HMWお仕事図鑑 / oshigoto zukan
no.016

- 特定行為研修 修了看護師

- 所属看護部
- 働く場所病院
- 国家資格看護師
お仕事内容
厚生労働省では2015年より「特定⾏為に係る看護師の研修制度」を創設しました。
この研修を修了した看護師は、今まで医師の指示のもと行っていた特定の「診療の補助」を、自身の判断で実施できるようになります。
医師の判断を待つことなく、現場においてよりタイムリーな対応が可能になるため、病院だけでなく、超高齢化社会を迎え需要の高まる在宅医療の現場などでも、大きな活躍が期待されています。
現在、実施可能となるのは、PICC(末梢挿入式中心静脈カテーテル)や、褥瘡処置など、高度かつ専門的な知識及び技能が特に必要とされる38の診療補助行為です。
当グループでは、積極的に看護師特定行為研修の受講をサポートし、現在は各病院に看護師特定行為研修修了者が配置されています。
また、特定行為研修を修了した看護師が着用する、オリジナルのスクラブも作成しています。
撮影協力:世田谷記念病院(東京都世田谷区)


お仕事道具
床ずれ(褥瘡)の治療に使用する局所陰圧閉鎖療法(NPWT)用の機器など、特定行為研修 修了看護師ならではの道具が並びます。
お仕事風景
超音波診断装置を用いて患者さんをチェック。
中心静脈カテーテルの抜去も特定行為のひとつです。
特定行為研修 修了看護師を目指す人へアドバイス
-
特定行為研修の修了後は、医師の視点から患者さんをみることができるようになります。
看護師が主観的・客観的情報から患者さんの問題点や優先度を判断(アセスメント)し、タイムリーな対応が可能です。そのため情報収集は常に必要ですが、ぜひ看護雑誌だけでなく医学書(研修医向けの本)も読むことをお勧めします。
特定行為研修 修了看護師は、チーム医療のキーパーソンとなるため、コーディネート能力やコミュニケーション能力も必須です。
- 博愛記念病院 看護師長 神野 早紀子
-