HMWお仕事図鑑 / oshigoto zukan
no.028

- 鍼灸師

- 所属各病院・施設
- 働く場所各病院・施設
- 国家資格はり師、きゅう師
お仕事内容
「はり」や「きゅう」を用いて体のツボなどに刺激を与え、自然治癒力を高めながら症状の改善や予防、健康増進を図ります。
東洋医学に基づく鍼灸治療は長い歴史を持つとともに、西洋医学と異なり薬剤を用いず体への負担が少ないとされるため、妊婦や授乳中の女性にも行えることが特長です。
資格としては「はり師」「きゅう師」の2つの国家資格を取得する必要がありますが、2つを合わせて扱うケースが多いため、「鍼灸師」としてまとめて呼ばれることが一般化しています。
介護施設や病院では、利用者さんや患者さんの健康維持や機能改善などを目的に鍼灸治療が施されています。
高齢化社会を迎えるタイミングで、介護施設や在宅サービスの現場においても、今後さらに求められる職種と言えるでしょう。
また、一定の条件をクリアすることで、利用者さんへのリハビリテーションをサポートする機能訓練指導員として働くことも可能であり、デイサービスなどで鍼灸師の経験を生かしながら活躍する姿も見られます。
撮影協力:多摩川病院(東京都調布市)/ケアホーム板橋(東京都板橋区)


お仕事道具
治療に用いる鍼やお灸はさまざまな種類があり、用途に応じて使用するものが異なります。
お灸として使用する艾(モグサ)は、ヨモギの葉が原料です。
お仕事風景
ツボに鍼を刺し入れて、刺激によってコリなどの症状改善や血行促進をはかります。
お灸によりツボに熱刺激を与え、血行を促進させ、免疫力の向上につなげていきます。
コミュニケーションを重ねながら、一人ひとりの不調と向き合います。
鍼灸師を目指す人へアドバイス
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鍼灸治療の日を楽しみにして下さっている利用者さんがいること、利用者さんからの感謝の言葉、笑顔が1番のやりがいです。
多職種との連携は大切だと考えていますが、まだまだ不足している部分でもあると思っています。
東洋医学は現代医学とはまったく逆の見解をすることもありますが、その連携こそがより良いケアにつながると思っています。東洋医学にとどまらず、幅広い分野に興味を持ち学ぶ続けることは、人のケアをさせていただくうえでとても重要なことです。
私もがんばります!- ケアホーム板橋 鍼灸師 グレイヴス幸恵
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