グループの取り組み ひとプロジェクト

ひとプロジェクト【第12回・前編】西宮回生病院 事務長/平田 洋一さん

ひとプロジェクト 平田先生
ひとプロジェクト 平田先生

きっかけは、問題を解決したい気持ち。
社会人になって目指した医療人

ひとプロジェクトの第12回目は、兵庫県の西宮回生病院の事務長 平田 洋一さんです。体育教師になって野球部の顧問がしたいと中学・高校の教員免許を取得した学生時代の話や、理学療法士だった頃の話など、事務長になるまでの道のりを聞きました。

学生時代の苦悩が
今の仕事の原点

―ご出身はどちらですか。

兵庫県神戸市です。でも、大学で愛知県に住んでから西宮回生病院に異動になるまで、いろんな場所で仕事をして何度も引越しをしてきました。

―仕事をはじめてから一番長く住んだエリアはどこですか。

5年ぐらい暮らした関東が一番長いと思います。ちょうど結婚する直前で辞令が出て、結婚・引っ越し・子どもの誕生…いろいろと転換期でした。

―ご家族の支えも大きそうですね。

そうですね。当時は、家のことを全然しなかったので、嫁さんには感謝してます。

―グループに入職された時期はいつ頃でしょうか。

新卒で理学療法士として入職しました。…といっても社会人経験が既にあったから、新卒らしい雰囲気はなくて、良くも悪くも目立つ存在だったと思います(笑)。

―以前はどんな仕事をされていましたか。

市が運営する子ども向けの体操教室や高齢者向けの健康運動教室などを担当していました。体育館の運営管理を最初に覚えて、体操のお兄さんみたいな立ち位置で仕事をしたり、フィットネスクラブでインストラクターとしても勤務していました。

―体育会系ですね。

そうですね。大学は体育学部でしたし、マネジメントを学んで中・高の教員免許も取得しました。意外でしょ(笑)。
 


 
 

教員になる夢が少しずつ変化して理学療法士へ

―学校の先生になろうと思われていたんですね。

小学校2年生から野球をしてたんですけど、めっちゃケガが多かったんです。1年ぐらいボールが投げれなかった時期もあって、選手として野球を続けるよりも、指導者として故障しない選手の育成やサポートがしたいと思ったんです。

―指導する仕事に就かれたんですね。

でも、最終的なアドバイスができないことを痛感しました。インストラクターをしていたときに、高齢の方が「膝が痛い」とか「腰が重い」って不調を訴えていても、インストラクターでは対処できないので「無理しない程度でやりましょうか」って言ってしまう歯痒さがありました。

―苦い経験ですね。

問題を薄く伸ばしてるようで、解決できないことが悔しかったですね。理学療法士の資格を取って、医療人としてのアドバイスができたらと思いました。

―実際に理学療法士になったときの心境はいかがでしたか。

2度目の新卒だったこともあって、感動に浸ることもなかったですね。あくまでも通過点だと思ってました。
 
 

マネジメント力を発揮して、3年目から管理職に

―入職された当時のリハビリテーション部の雰囲気などは覚えていますか。

当時はリハビリテーション部の規模が大きくなくて、これからの状態でした。1年目からグループの別の施設に応援に行くことが多かったです。物怖じしない性格なので、応援先でも先輩に改善策を提案して、ぶつかったこともありましたね。そんなことをしている間に、3年目の終わりに管理職の業務も兼務するようになって、午前中はリハビリ対応、午後からは管理職対応の日々でした。

―現場にいる時間が減ったことはいかがでしたか。

不安や不満はありませんでしたが、今でも理学療法士として患者さんをケアできたらと思うことはありますよ。特に、西宮回生病院はリハビリテーション部の職員数が100名を超えているので、院内を歩けばリハビリ中の患者さんと職員に遭遇するんですよ。だから、余計に自分やったら「こっちからするなぁ」って諦め悪く分析してしまいます(笑)。

―アドバイスをすることはありますか。

そこまではないですけど、若い理学療法士を見ていると言いたくなる気持ちはありますよ(笑)。
 


 
 

挑戦し続けた経験が与えてくれたこと。

―西宮回生病院に着任されたのはいつ頃でしょうか。

ちょうど、新病院の杭打ち工事がはじまったときでした。

―「新築移転」という大イベントに携わるプレッシャーはありましたか。

「何とかなるやろ」っていう自信はありました。少し前に岸和田平成病院の新築移転を終えたところで、業務手順とか移転までのスケジュールを経験していたので、未知のことではなかったんです。管理職業務だけにシフトした時点から、新規案件には数え切れないほど携わってきましたし、経験が活きましたね。

―想定してなかったことはありましたか。

西宮回生病院は、おおよそ目に見える備品は全て買い揃えました。そこは難しかったです。

―コストの問題ですか。

いえ、医療器機や材料の把握が大変でした。私は実際にどこが優れているのか詳細までわからないし、先生たちは少しでも良いものを入れたい(笑)。どの提案やったら医師の満足度も維持しながら予算を守れるのか、悩みましたね。

―うまく解決できたんですか。

相当助けてもらいました。手術室は特に使用する器械の価値がわからないと判断できないので、知っている職員に助けてもらいました。最終決裁は事務長の仕事ですけど、教えてもらいながら乗り越えた感覚でした。
 
 


次回:こだわりを持たないことが
「こだわり」


 
 


profile


西宮回生病院 
事務長 平田 洋一(ひらた よういち)

【出身】兵庫県神戸市
【趣味】焼き鳥づくり
【好きな食べ物】カレー、餃子(お酢と黒胡椒またはラー油で食べる)

 

病院情報



https://kaiseihp.jp

医療法人社団 西宮回生病院

兵庫県西宮市大浜町1番4号

整形外科・小児科・リハビリテーション科・内科・外科・脳神経外科・眼科・皮膚科

映画「火垂るの墓」や村上春樹さんの小説にも登場する歴史ある病院です。2016年に敷地内で新築移転し、整形外科や小児科、リハビリテーションに力を注いでいます。