お知らせ プレスリリース

【障害者支援施設「カフェねねね」「OUCHI」の取り組み】
地域で育むサステナブルなつながりの一助に。
モルト粕入りグラノーラとチョコレートを開発

 

当グループが運営する障害者支援施設「サポートハウス ココロネ板橋」(東京都板橋区)に併設の「カフェねねね」と「OUCHI」(東京都足立区)(※1)から、モルト粕を使用したグラノーラとチョコレートが誕生しました。

同商品は練馬区で開催されたマーケットイベント「サステナブルマーケット(※2)」(2021年11月14日、15日開催)へ出店し、発売を開始。 

モルト粕を使用したお菓子は、まだ店頭などでは見かけることが少なく、珍しいものです。これを商品化した経緯や、その思いについてご紹介します。

 

 

※1:当グループの障害者支援施設において、障害を持つ方の就労を支援するサービス(就労継続支援B型)を利用する方を、本記事では「スタッフ」と総称します。

※2:サステナブルとは「人間・社会・地球環境の持続可能な発展」を意味します。

 

<サステナブルマーケット>

「まちで愛されるお店がサステナブル」というテーマのもとに店が集まるマーケットイベント。

https://sustainable-market.com/

 

「ものづくり」を介して、人と地域に貢献するサステナブルな仕組みに共感

 

クラフトビールを醸造する際、大量に出るモルト粕をご存知でしょうか。大規模なビール工場では、これを家畜の餌や肥料などに再利用する場合がありますが、小中規模のクラフトビール醸造所では、ほとんどが廃棄物となっています。

このモルト粕を「ただ捨てられるのであれば、別の物に生まれ変わらせることはできないだろうか」と考えたのはサステナブルマーケットを企画・運営した「R(アーーーーール)」※でした。

 

R(アーーーーール」は、クラフトビール工場などから出るモルト粕を、別の商品へアップサイクルして、その地域に還元しよう、という企画を立案しました。この話を受けたのは、当グループの介護福祉事業部 サービス企画課のグレイブスさんです。

折しも、グレイブスさんは「サポートハウス ココロネ板橋」で、スタッフカフェの業務や、パン(食パンや菓子パン、ラスク)作りを、生活介護の利用者さんは紙すき(はがき、ポチ袋、ブックカバー、コースター)などさまざまなものづくりに取り組むなか、「地域と結びつくものづくり」をいずれ実現させたい、と考えていたそうです。

 

「『カフェねねね』は『心をもって地域に根ざす』というコンセプトを持っています。発達障害を持つスタッフと職員が共に働きながら、地域の方々に利用していただける“場”の創出を目指しているんです。ですがコロナ禍の影響を受けて、地域の方が足を運びづらい状況となっていました。このタイミングで商品開発の企画をいただき、施設のものづくりを生かした商品開発を通して、より地域とのつながりが深まればいいなと思ったんです。

また『カフェねねね』はスタッフ自身がお客さんと関わりながら働いて輝き、互いの理解を深め合う機会を設ける場でもあります。そういった意味でもサステナブルなテーマとは親和性が高く、今回の企画に共感するところがありました」(グレイブスさん)

このような想いのもとでスタートした商品づくり。開発は、「カフェねねね」と同様の趣旨で「OUCHI」でも進められました。

 

※R(アーーーーール)

石神井台に出来た「サステナブルな暮らしを考える実験の場」です。Rでは破棄されるはずのモノに新たな価値を与えるアップサイクルなプロダクトの販売を行っています。

〒177-0045

東京都練馬区石神井台3丁目20-9

https://rrrrre.space

 

 

グレイブスさん

 

お菓子としての“おいしさ”を追求し、モルト粕を自然に調和させたグラノーラ

モルト粕入りグラノーラは「カフェねねね」の職員が集まって、味の方向性からみんなで話し合い、目指すべき商品の形を決めていきました。開発メンバーの中心となったのは、調理担当の職員、奥村さんと山田さん。開発全体のポイントについて、奥村さんが教えてくれました。

「開発にあたって重視したのは、お菓子としてのおいしい味わいです。そのため素材にこだわり、北海道産ハチミツ、厳選したナッツやベリーなどを使用しました。ここにモルト粕を自然に調和させ、無添加で自然な甘みが楽しめる優しい味わいに仕上げました。ただ、食感の面ではモルト粕特有の“ザクザク”感を大事にして、そこにも注力しています」(奥村さん)

モルト粕は、こちらに提供してもらった時点では水分を帯び湿った状態だったため、まずはこれを施設のオーブンで焼いて完全に水分を飛ばし、乾燥させてから商品用に使うことにしたそうです。また、程よく香ばしい食感を引き出すために、何度も試作が重ねられました。

「絶妙な食感を引き出すために、モルト粕はあえて粉末にせず、そのまま使いました。さらに、煎る工程も重視し、十分に煎るための適切な分量を模索して設定することにしました。おかげで目指していた食感にたどりつけたと思っています。また、見た目のおいしさも大事にしましたね。ナッツとベリーの入れ方のバランスは気を遣いました」(奥村さん)

食べ方はそのままでももちろん、ミルクと合わせれば一層おいしくなるとのこと。今後も別の素材を加えたり、味のバリエーションを増やしたりと、新しい商品展開が考えられています。

 

 

施設のオーブンで焼いて完全に水分を飛ばし、乾燥させたモルト粕

 

 

 

奥村さん

 

 

スタッフが書いた文字をパッケージデザインに反映

モルト粕グラノーラのパッケージデザインは、スタッフ自らが書いた文字を採用しています。スタッフのみなさんは、新商品のために自分の文字が生かされるかもしれない、という説明を受けて、それぞれ積極的に楽しみながら取り組まれたとのこと。パッケージデザインに携わった介護福祉事業部 サービス企画課の木村さんは、スタッフのなかから最終的に二人の文字を選び、組み合わせてデザインを完成させました。

「どの文字もそれぞれに味わいが感じられて、すごく素敵で、職員みんなで選定に苦労しました。パッケージデザインは、スタッフの文字の魅力を立たせることと、商品の中身を見せることを大事にしています。できるだけ装飾をそぎ落とし、自然な雰囲気のデザインとしました」(木村さん)

 

 

 完成したモルト粕グラノーラ (150g)/800円

 

 

木村さん

 

今後スタッフのみなさんは商品の調理にも関わっていく予定です。材料の計量や、混ぜ合わせる工程、袋詰めの作業などを主に行っていきます。まずはパッケージデザインに携わり、この商品を介して多くの方とつながる一歩を踏み出しました。

 

 

 

 

「OUCHI」チョコレートにモルト粕をマッチさせた「モルト粕チョコレート」

 

OUCHIのモルト粕チョコレートは、Bean to Barスタイル※で作られました。余計なものは一切加えず、ハイチ産カカオ豆の香り高さを引き出した既存商品のチョコレートをベースとしています。ここにモルト粕が調和するように分量を比較検討しながら加えました。こちらのモルト粕は、チョコレートの食感に合うように粉末にしています。

 

味わいはナッツ入りとピンクペッパー入りの2種類。濃厚な味のなかにモルト粕の存在感を絶妙にマッチさせた、ほかではなかなか出会えないチョコレートが完成しました。

 

※カカオ豆〈bean〉から板チョコ〈bar〉にするまでの全ての工程を、一つの工房で行うことをいいます。OUCHIではその工程に、精神障害をもつ方々が関わっています。

※モルト粕チョコレートは、現在販売を終了しております。

 

 

 完成したモルト粕チョコレート 各470円

 

ピンクペッパー入り

 

ナッツ入り

 

※本記事に記載した価格は全て税込です。

 

 

地域で循環していくサステナブルなお菓子として展開

冒頭で紹介したように、モルト粕グラノーラとモルト粕チョコレートは、サステナブルマーケットで発売を開始し、このほかにも「サポートハウス ココロネ板橋」で作成した、紙すきにモルト粕を加えたコースターや使われなくなったネクタイをリメイクした缶バッジなども販売。いずれも、国内ではまだ希少なモルト粕入りの商品をお披露目する機会に恵まれました。

 

サステナブルマーケットにはスタッフも訪れ、自分たちが関わった商品が試食されたり購入されたりする様子を楽しんで見ていたとのこと。なかには接客にも参加して、お客さんと積極的に関わっていたスタッフもいたそうです。また、新商品を購入された方からは嬉しいことに「おいしい」という声が寄せられていました。

 

 

 

サステナブルマーケットでの販売の様子

 

 

 

モルト粕グラノーラは2021年12月より「カフェねねね」のインスタグラムまたは店頭にて予約を受け付けています。また、今後はビールを取り扱う店舗などでの販売も予定しています。(「モルト粕チョコレート」は展示販売のみとなり、今後店頭販売はありません)

 

※予約の詳細についてはこちらをご覧ください。

カフェねねね Instagram

 

「醸造所から出たモルト粕が、施設のスタッフが関わった商品になり、その地域でビールのそばに置いて販売され、そこに暮らす人が購入して循環していく。そんな商品になれば、すごくいいなと思っています」(グレイブスさん)

「カフェねねね」と「OUCHI」が贈る新たな商品が、地域と人にサステナブルな仕組みを根づかせる一つのきっかけとなるように―。そんな思いを込めた商品展開が今後も進められる予定です。

 

 

<ココロネ板橋>

〒173-0036
東京都板橋区向原3-7-9
Tel. 03-5964-5477

Fax. 03-5964-5478
東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線
「小竹向原駅」 下車 徒歩 約10分

ココロネ板橋 サイト

 

 

 

<カフェねねね>
ココロネ板橋 併設
03-5964-5477
営業日時:月〜金曜 11:30〜15:00

Instagram

 

 

<OUCHI>

〒123-0841 足立区西新井5-18-14

OUCHICAFE KITCHEN/03-6803-1755

営業時間:月〜金曜 12:00〜16:00

OUCHI サイト

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