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第10回 献立・調理コンクールを開催。岸和田平成病院とヴィラ南本宿が1位に輝きました!



平成医療福祉グループでは、第10回となる「献立・調理コンクール」を開催。 2021年10月27日(水)に「ふたば学舎(兵庫県神戸市)」にて関西・中四国エリアの決勝、同年11月1日(月)に「てくのかわさき(神奈川県川崎市)」にて関東エリア決勝が行われ、それぞれ、岸和田平成病院(大阪府岸和田市)、ヴィラ南本宿(神奈川県横浜市)が1位となりました。

テーマは「麺料理」
今年の決勝は関東・関西の会場で実施

当グループでは、グループの献立・調理の質向上を目的に、各病院・施設の代表者が、テーマに沿ってオリジナルの献立で腕を競う「献立・調理コンクール」を毎年開催しています。

例年、書類審査による予選を経て、全国から各チームが一堂に会して決勝が行われますが、今年は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、決勝の会場を関西と関東に分けて開催。それぞれの会場でエリアごとの1位を決定いたしました。

2020年のコンクールは、より厳しい感染状況のため実際に集まることができず、書類審査のみの開催となりました。
そのため、実際の会場で行われる決勝は2年ぶり。今回は「麺料理」をテーマに、書類審査による予選を勝ち抜いた10のグループ病院・施設が、それぞれの会場で審査員を前に腕を奮いました。

決勝では、全組が同時にその場で調理を実施。
審査は、各料理の味はもちろんのこと、見た目(盛り付け)の良さや、調理工程における手際、さらに試食前に行われるプレゼンなども含めて評価を行います。

なお、両会場で2位までに入賞した病院・施設のメニューは、グループで献立として採用され、全国のグループ病院・施設で食事として提供されます。そのため、実際に現場で大量調理ができるか、食材の調達が容易であるか、といった観点も、審査のポイントとなります。



関西・中四国エリア:岸和田平成病院、関東エリア:ヴィラ南本宿が1位を獲得

審査の結果、今大会は、関西・中四国エリアでは岸和田平成病院(大阪府岸和田市)が、関東エリアではヴィラ南本宿(神奈川県横浜市)が1位に輝きました。

岸和田平成病院は、「香り立つ贅沢御膳」と題し、鯛とエビの天ぷらが目を引く豪華なそうめんをメインとした、まさに贅沢な献立。枝豆しょうがご飯や、白菜のわさびマヨサラダを配し、さっぱりとしながらも満足感のある内容で高評価を得ました。
岸和田平成病院 調理師の吉本さんは「調理師として、切り方、揚げ方を自分なりに研究して望んだ」と話し、管理栄養士の岩出さんは「3年前に初めて参加した時は予選落ちしてしまったけれど、今回は2度目の参加で優勝できて本当に良かった。やったかいがあった」と喜びを語りました。



一方、ヴィラ南本宿は「中国・韓国 お手軽食事旅行」と銘打った献立で、「食事で旅行気分を味わってもらいたい」と、身近な韓国と中国を料理に取り入れ、利用者さんからも人気があるうどんを坦々麺としてアレンジ。副菜のチーズタッカルビや味噌焼きおにぎりとの相性も良く、高い評価となったほか、元気良く臨んだプレゼンも好評でした。
管理栄養士の田中さんは「今回が初参加で1位となれて嬉しいです。プレゼンについては、施設長から『自分を捨てて』とアドバイスを受けました」と、話しました。



 
また、関東・関西会場の両会場の審査委員長を務めた、平成医療福祉グループ 武久代表代行に、今コンクールについて、総評を伺いました。

<平成医療福祉グループ 武久 敬洋代表代行コメント>
人間は外から栄養を取り入れなければ生きていくことができません。栄養部のみなさんは、患者さん・利用者さんの栄養状態を向上させるという、とても重要なお仕事を日々一生懸命やってくれています。
このコンクールは、さらにおいしい食事を作ること、みんなが食事に興味を持つことへのきっかけになるように開催しています。今回のコンクールでもみなさんの、患者さん・利用者さんへの優しい想いと、おいしい食事への熱い想いを大いに感じることができました。レベルが高すぎて採点が非常に難しく、困るほどであり、とても誇らしく思います。

2021年 献立・調理コンクール 結果

各エリアにおける結果は、以下の通りです。
両会場で2位までに入賞した献立が、実際に食事としてグループ病院・施設で提供されます。

【関西・中四国エリア】

1位 ​岸和田平成病院(大阪府岸和田市)
「香りたつ贅沢御膳」




<コメント>
「 天ぷらそうめんは、患者さんの元へ配膳される際、汁を張ってから少し時間が経つことにより衣が崩れてしまう難点がありました。今回はぶっかけ風にし、衣が汁に浸りすぎないよう調整することで、その難点を払拭できました。またメインに揚げ物を乗せたことで、栄養量の調整が非常に難しかったのですが、わさびやしょうがなどを使用し、小鉢も満足のいく味付けに仕上げることができたと思います」
 

2位 泉佐野優人会病院(大阪府泉佐野市)
「食欲もりもり! さっぱり夏ランチ」





<コメント>
「食欲不振を訴えられる患者さんにも食べやすいさっぱりとした夏メニューを考えました。キュウリをおろすことで鮮やかな緑を出し、トマト・卵と合わせて、食欲が湧く彩りにしました。麺にツナを和えることで食べやすく、かつたんぱく質とボリュームをUP! 塩味を抑え香味野菜や香辛料を使用することで、いろいろな風味を楽しめるようになっています。ごま入りの錦糸卵や、包む作業のない餃子など、調理工程を工夫し大量調理しやすくしています」
 

3位 ヴィラ光陽(兵庫県神戸市)
「名古屋と台湾のコラボ飯!!」





<コメント>
「数年前より流行した名古屋めしで、調理者が大好きな麺料理である『台湾まぜそば』をメインディッシュに献立を考えました。台湾まぜそばは食欲をそそるピリ辛の味付けになっているため、小鉢は中華風のあっさりとした味付けにしました。また、テーマである台湾にちなんで汁物は定番の朝食であるシェントウジャンをアレンジしたトウジャン風豆乳スープに、デザートは名物であるパイナップルを使ったゼリーにしました」
 

4位 ヴィラ羽ノ浦(徳島県阿南市)
「暑さに負けるな! 旬の野菜を食べて夏バテ防止」


 

5位 江藤病院(徳島県小松島市)
「すだち香る、夏の彩りランチ」

関東エリア

​1位 ヴィラ南本宿(神奈川県横浜市)
「中国・韓国 お手軽食事旅行」


 

 
<コメント>
「ステイホームで近場の旅行さえ行きづらくなっています。そんな環境でも、食事から旅行気分を味わっていただきたいという思いで作りました。場所は、日本ともなじみの深い中国・韓国。坦々麺には利用者さんからの人気が高いうどんを使用しました。また主食の味噌焼きおにぎりは、そのまま食べるだけでなく豆乳スープに入れてもおいしくいただける物となっています。ぜひ、アレンジも楽しみながら召し上がっていただければと思います」
 

2位 ​緑成会整育園(東京都小平市)
「五感で楽しむ夏の爽やか御膳」





<コメント>
「心が暗くなりがちな今、気持ちが明るくなるような色とりどりの食材を使用し、盛り付け、味、香りや食感にもこだわり、五感で楽しめる献立を考えました。なじみのある調味料や食材も組み合わせによって、普段とは違った味わいを楽しむことができます。今回のテーマが利用者さんに人気の麺料理であるため、まだ献立にない沖縄そばを取り入れてみました。ストレスが溜まりがちな今こそ、おいしいものを食べてストレスを発散しませんか?」
 

3位 ヴィラ横浜(神奈川県横浜市)
「中華を堪能!アジアン定食」





<コメント>
「台湾、香港を交えた中華料理の料理をフルに味わえるメニューを提案します。メインのラーメンはあっさりと食べられる塩系のスープに仕上げ、どの年齢層でも食べやすい味付けを目指しました。小鉢について一般的には知られていませんが、本場では家庭でよく作られる中華料理です。中国留学経験のある調理師から助言、アイデアをもらいながらメニューを考え創作しました。葱餅は台湾の屋台などで売られている名物。本場では薄焼きのような硬めな食感ですが、高齢者の方でも食べやすいよう片栗粉も使用し、もちっとする食感に仕上げました。土豆絲の「絲」は千切りという意味であり、千切りにしたジャガイモ、ニンジンの食感を楽しめる料理になっています。見た目はシンプルですが、味付けにラー油を加えてパンチのある一品になっています。最後にデザートは台湾スイーツ名物の豆花で、アジアの雰囲気を醸し出しました」
 

4位 平成横浜病院(神奈川県横浜市)
「食欲誘う香り御膳」


 

5位 ヴィラ町田(東京都町田市)
「KUMAMOTO うまか御膳」


 

次回、献立・調理コンクールおよび、当グループ栄養部の今後の取り組みに、ぜひご期待ください!