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ひとプロジェクト【第7回・後編】介護福祉事業部 関東エリア担当/川口 勉さん

ひとプロジェクト 川口さん
ひとプロジェクト 川口さん

「利用者さんにとって、毎日がいい1日であるように」
ケアマネジャーとして伝えたい想い

前編に引き続き、川口勉さんインタビューの後編です。もともとはケアマネジャーとして介護の現場で働かれていた川口さん。介護の現場に立つ者としてのやりがいについてお聞きしました。ある利用者さんと深く関わったエピソードから考える、介護の仕事で大事なこととは何か。穏やかな雰囲気ながらも、熱い想いのこもったお話となっています! ご家族とのほっこりエピソードや、かわいい猫ちゃんの登場も…!

利用者さんと濃密な時間を過ごすからこそ感じる幸せ

―川口さんが考える介護職のやりがいを教えてください。

利用者さんの笑顔が本当に素敵なんです! あの笑顔とか、言葉ひとついただけただけで、「がんばって良かった」と思えるんですよ。


―それは元気づけられますね。

そういったことができない方も多いので、何か反応があるだけでも嬉しいです。入所されている方だと24時間365日、施設にいらっしゃるので、我々がご家族より長く一緒にいるケースも多いわけです。利用者さんと密に接するからこそ、そういったところで幸せを感じられるんだと思います。

―濃密に時間を共有するというか。

だから利用者さんがお亡くなりになったときに、それまでの対応を振り返るんですけど、「これで良かった」と思えることが少ないです。「こうしてあげればもっと良かったんじゃないか」っていう、心残りが先立ちますね。

―それはご家族からそういったお話があったわけではなく、ご自身の中で。

そうです。それがあるから今後につながるというか、もっと良い仕事をしよう、と思えるわけです。ずっと関わらせていただいていると、お仕事とはいえ、亡くなられたときにご家族と同じくらい泣いてしまうこともありましたね…。この世界に入っても、人の死に完全に慣れることはないんだなと思いました。

―お仕事するなかで、どうしても直面することではありますよね。

僕たちが感じる1年と、ご入居される80代、90代の利用者さんが感じる1年は、重みが全然違うんだろうと思いますね。だからこそ、単純に1日を過ごすだけじゃなくて、その人にとってその日その日がいい1日であったらいいなって、思うんですよね……。偽善的に聞こえてしまうかもしれないんですけど。

―いえいえ、側にいる方だからこその率直なお気持ちかと思います。

だから季節行事ってすごくやっぱり大事だと思うんです。日本の四季ってすごく豊かですし、春になれば桜が咲き、秋には紅葉が見られますから。

―楽しみにされてる風物詩がみなさんありますからね。

そうなんです。なので、全員を必ずお連れできるわけではないんですけど、花見の行事なんかは絶対にしています。ただ、最近はみんな食の方に走りがちで(笑)。

―そうなんですか(笑)。

もちろん桜も見ていらっしゃいますけど、お花見に行くと屋台が出てますからね(笑)。それでも楽しんでもらえたら何よりです。

 


 
 

スタッフみんなであげたお葬式

―いろんな方と接してこられたと思うのですが、特に印象深いエピソードはありますか。

以前入所されていた利用者さんなんですが、黄色いニット帽を一年中かぶっているおじいさんで、すごく冗談が好きな明るい方でした。お元気な頃は認知症もそんなになく意思疎通もできていたんですが、長い期間入られているうちに、身寄りの方が先に亡くなられてしまって。

―入所中にお一人になられてしまったんですね。

そのうち状態が悪くなられて、協力病院に入院された後、お亡くなりになってしまいました。後見人もいらっしゃらなかったので、施設として対応することになって。できる限りのことを施設としてやってあげられないかと考えて、施設の職員で葬儀を行うことにしたんです。葬儀屋を手配して、施設の職員と一緒にその利用者さんが眠られている場所にお迎えに行ったんですが、僕がもう号泣してしまって…(苦笑)。

―関係性が深かったからこそですね。

家族葬という形で葬儀をあげたんですが、その施設で関わったスタッフみんな、介護スタッフをはじめ、施設長、部長、居宅のスタッフや事務所の方も、部署を超えて、最後のお別れをしに来てくれました。

―ではみなさんに見送られて。

ええ。ご飯を食べるのが好きな方だったので、ご飯をお供えして、家族葬用のお部屋でみんなで一緒に食事をしたんです。翌日には火葬場へ行き、お骨を拾って永代供養できるところに納骨を行うまでをさせていただきました。こういうケースでしたし、後にも先にも、ここまでさせていただいたのはこの方だけでしたね。

―ここまでのことはそう無いかもしれませんが、やはり、このお仕事はそこまで深く関わっていく気持ちが必要ということでしょうか。

気持ちが無いといけないというか、あった方がいいと言うべきか…。でも、やっぱり人と深く接するので簡単に割り切れる仕事ではない、という風には思いますね。

―この場合も、仕事として線を引けば、そこまでのことをする必要もないという意見もあり得るわけですよね。

そうですね。もしかしたらご批判をいただくかもしれない。でも、利用者さんと長く接したみんなで導いた結論だったので、何と言われても、その方にとっては良かったんじゃないのかなって、この一件に関しては、今も思います。

―やっぱりその場で接した方の想いというのはありますからね。

だからこそ、いろんな方々が笑顔になれて、その方らしく過ごせる、「ここに来て良かった」と思える施設でありたい、と思って仕事をしていますね。

―現在は施設づくりのサポート的な立場ですけれど、そういった気持ちを持って。

はい、施設の立ち上げについても、その想いを胸に、お手伝いさせていただいています。

 
 

「熱い想い」は持ち続けてほしい

―介護職を目指す方に向けてのアドバイスはありますか。

介護に携わろうとされる方は、もちろん熱い想いや志を持ってこの世界に入られることが多いと思います。それは当然素晴らしいことなのですが、いざ現場に立つと、理想と現実のギャップに、想いが冷めていってしまう方がいるのも事実です。

―気持ちだけでは通じない部分もありそうですね。

ただ、その想いがとっても大事なので、そのとき抱いた熱い想いは、5年後でも10年後でも、持ち続けていただきたいです。むしろそれがないと続かないと思います。

―原動力のようなものでしょうか。

そうですね、続けていくには絶対必要です。

 


 
 

お子さん、猫ちゃんたちに癒される日々…

―お休みの日のリフレッシュ方法は何かありますか。

う〜ん、強いて言えば昼ごはんを作るのが自分の楽しみというか、料理を作るのが好きなんです。最近は兵庫の家に帰ったら日曜のお昼は僕が作っています。

―いいですね! ちなみにどんなものを作られますか。

子供が好きなのでパスタとか。こないだは暑かったので冷製パスタを作りました。

―けっこう手が込んでますね。

はい、それがいい息抜きになっていますね。それを家族と一緒に食べるのもいいです。

―川口さんがご自宅に帰ったら、お子さんも喜ぶんじゃないですか。

ええ、女の子2人なんですけど、ただ上の子は中学生なんで、喋ってくれますし相手もしてくれますけど、やっぱり時期的に、少しだけ距離を感じますね(笑)。

―中学生くらいだと仕方ないかもしれないですね。

でも下の小学5年生の子はまだ来てくれています! この前帰ったときも、お昼ご飯を作って食べた後、近くにひまわりが素敵な公園があって、一緒に自転車でお出かけして、ひまわりを見て写真を撮って帰ってきました。

―ああ、素敵な休日ですね〜。ちなみに個人的な目標はありますか。

レシピをもっと覚えたいなと思いますね(笑)。こないだ、ふと「パエリア作りたいな」って思いましたね。

―それは作れたらかっこいいです! ほかに何かリフレッシュになることはありますか。

兵庫の自宅にいる2匹の猫です。めっちゃかわいいです!

―いいですね〜。ちなみに品種はありますか、もしくは雑種?

品種はまったくもって無いです、雑種です(笑)。1匹はもらって、1匹は保護しました。これがそうですね(写真を見せてくれる)。左が「きなこ」で右が「みけ」です。


―あ、かわいい! 家に帰ってご家族も猫ちゃんもいて、癒されますね。

そうですね〜!


 

 
 

profile


介護福祉事業部 関東エリア担当 
川口 勉(かわぐち つとむ)

【出身】兵庫県加古川市
【職種】ケアマネジャー
【趣味】料理(パスタが得意)
【好きな食べ物】ビール、焼き鳥(特にハツ、キモ)
【好きな季節】春(桜が好き)

 

病院情報



https://chidori.tokuyou.jp

兵庫福祉会 
ケアホーム千鳥

東京都大田区千鳥2丁目34番25号

2018年4月にオープンした介護老人福祉施設です。自宅での介護が困難な方を対象に、必要なお手伝いを行いその人らしく安心して過ごしていただけるよう努めます。全室個室で、特別養護老人ホーム:84名、ショートステイ:12名を受け入れ。多彩なレクリエーションや催しで、地域のみなさんとの交流を行える「地域交流スペース」を設けているのも特長です。