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ひとプロジェクト【第44回・後編】システム事業部 副部長/才賀 明さん

    • 「手当て」が持つアナログの良さを大切にしながら
      ITの力で、グループのさらなる効率化を進めていく

    • 医療・福祉の現場をITでサポートする、システム事業部の才賀明さんインタビュー後編です。「システム化の余地が大きい」と感じ、転じた医療業界。当時はまだ叶わなかった「普通のIT環境」を整備するべく、副部長として取り組みます。後編では、その環境整備への取り組みについて、今後進めていきたいコールセンターや、ITリテラシー向上など、システム事業部の展望もお聞きしました。シンガーソングライターへの想いも飛び出す後編、ぜひご覧ください!

  • システム化の余地が大きい医療業界
    グループのIT環境を「普通」にする使命

    このグループに入職するまでの経緯はどのようなものでしたか。

    当日務めていた人材会社はある程度IT化が進んでいて、同じ場所にいても今後やることが少ないと感じていて、ほかの業界に移ることは考えていたんです。そこで家族が長期入院したことをきっかけに、医療業界に目が向きました。

    どんなことが気になりましたか。

    システムの目線で病院内を見回すと、まだまだアナログな部分が多くて「もっと効率化できそうなところがあるな」と感じました。システムとしてやれることが多そうだなと。そのタイミングで、ちょうど転職エージェントを通じてこのグループから話をいただいたんです。

    医療に興味を持ったタイミングに出た話だったのですね。このグループへの印象はどうでしたか。

    とにかく「患者さん・利用者さんのため」っていう姿勢がいいなと思いました。ただ、面接で話を聞くと、システム化されていない部分が多い印象でした。でもそこが逆に伸び代だし、面白そうだなと思ったんです。面接の時言われたのは「6年くらい前までは、まだメールも使っていなくてFAXだったんですよ」って(笑)。

    FAXに因縁がありますね(笑)。

    それと、当時すでにグループ全体のスタッフが1万人以上いたんですけど、システムのメンバーは40人くらいと、規模の割に少なかったんですよ。かといって、外部に仕事を依頼しているわけでもなく、これはまずいなと思いました。

    求められるシステムの仕事量に対して、人員が足りていなかったと。

    グループの副代表から言われたのは「普通に仕事ができるIT環境にして欲しい」ということでした。やっぱり人数が少ないこともあって障害が多かったんです。

    当時はすでに、現在のシステム事業部長の千田さん(※)も関わって、手を入れていた時期ではありましたか。

    取り組んでいる最中でしたが、1人ではとても手が回らなかった。今は僕が副部長になって2人で管理していて、グループの大きさからするとちょうどいいです。千田さんはテクニカル寄りで、新しいことを取り入れる役割、僕はどちらかというとマネジメントとかベースを作る方で、重なるところもあるんですけど強みが違いますから。

    ※ひとプロジェクト 平成医療福祉グループ システム事業部長/千田 丈慈さん

    ほかに取り組んだことはありましたか。

    当時はまだ評価体制がなかったので、目標管理をして、それに対して評価をする仕組みを作りました。そういう体制がないことが、モチベーションの低下や人材が離脱にもつながって、さらにIT環境が不安定になるわけです。だから僕はバケツに空いた穴を塞いで、上から水を入れると。「その結果これくらいお金がかかりますけど、安定した環境が提供できると思います」とお話しました。

    コストに対して、返ってくるものもそれなりに大きいということですね。実際に、「普通に仕事ができるIT環境」の整備に取り組んでみていかがでしたか。

    3カ年の計画を組んで、まずスタッフの増員に取り組んだんですけど、人が入るまでが大変でしたね。ひと口にシステムと言っても、ネットワークに強い人、サーバーに強い人は別ですから、それぞれに集まってもらうところで苦労しました。今はもうメンバーは揃って、この3年で量は充足したので、ここからどう質を高めるかっていうのを考える、第2ステージに入っていますね。

    より高いレベルのサポートを行うため
    作りたいのは「コールセンター」

    現在、才賀さん自身が取り組んでいるメインのお仕事はどんなことになりますか。

    立場として2つあって、システム事業部の副部長として全体を見るっていうことと、サポート課の課長も僕が兼任しているので、その仕事ですね。

    サポート課のお仕事はどんなことですか。

    病院内のパソコンや電子カルテのトラブルに対応する仕事ですね。各病院に院内SE(システムエンジニア)が常駐して、対応してくれています。これからは、そこを変えていこうと思っているんです。

    どのように変えようと考えているのでしょう。

    病院ごとにいるスタッフの得意分野や能力は、当然それぞれ違うわけです。仕事の能力って、経験やセンスで人ごとにまちまちなになるものなので、バラつきがあるのは仕方ないにしても、担当者によって、病院ごとのサービスレベルに差が出てしまうのは良くない。だから、コールセンターのような機能を作って問い合わせ先をひとつにすることで、サービスレベルの標準化を図っていきたいんです。

    院内でのサポート対応を常駐スタッフが行うのではなく、一律サポート課として受けられるよう機能を変えていくと。

    サービスレベルを均一的に上げるには、個人の能力だけに頼らない仕組みを作ることが重要で、それにはコールセンター的な機能が必要だと思っています。まだまだ計画の段階ですけども。

    必ず各病院などに常駐スタッフがいなくてはならない、ということもなくなるのでしょうか。

    グループが拡大していくとして、それに比例して人も増やしていく、というのは必ずしも正解ではなくて、今いる人員でも結果的にサービスレベルが上がって、常駐コストが下がればウィンウィンだと思っています。そのために、地域ごとにスタッフを配置して、必要に応じて現場対応もしていきたいです。

    今後ほかに取り組んでいきたいことはありますか。

    今考えているのは、グループ全体のITリテラシーの向上です。

    IT環境の整備もそうですが、ITへの意識についても向上に努めたいと。

    医師が患者さんを診るっていう行為には、必ずしもIT環境がいらない、とも言えて、要は紙とペンでカルテを作っても別にいいわけじゃないですか。

    規模によってはそれで事足りるところもあるかもしれませんね。

    医療・福祉職の基本は、手を差し伸べて取り組む仕事ですし、なかなかパソコンに触れる機会がなかったというスタッフさんも多いと思います。ただ、サポート課に、パソコンの基本的な内容でご質問いただくことも多いので、そういった困りごともある程度は自己完結できるとスムーズですし、結果的にそれがお互いにとっていいことだなと。

    具体的にはどのような取り組みになるのでしょうか。

    FAQサイト(※)の作成や、マニュアルの充実、入職時の研修に取り入れる、といった取り組みを考えています。ノートパソコンが支給される役職もあるので、そのタイミングで研修をするのもいいかもしれません。現在は特に新型コロナウイルスの問題もあるので、なるべく対面でなくてもできるような方法を考えていますが、それで少しでもIT知識の底上げができたらいいなと思っています。

    ※FAQサイト:よくある質問(Frequently Asked Questions)と、その回答を用意して、疑問を解決するためのサイト。

    アナログの「手当て」の良さを大切にしながら
    デジタル化による効率アップを進めていく

    今後もこうした取り組みで、IT化を進めていくと。

    その際に、全てをデジタル化することがいいことだと言う人もたまにいるんですが、僕は必ずしもそう思わなくて、アナログとデジタル、やっぱり両方があることが大事だと思ってます。

    どちらの良さも大事にしたいのですね。どういった意味でそう思われますか。

    自分の話になるんですけど、最近人間ドックを受けて、内視鏡検査をしたんです。ちょっと辛い瞬間もあったんですけど、その度にベテランの看護師さんが「大丈夫ですか?」って背中をさすってくれて、そのことにめちゃくちゃ感動して(笑)。「手当て」ってすごく重要だし、本当に尊い仕事だなと思ったんです。

    実際に手が触れることで得られる安心感はありますよね。

    リアルの良さというか、寄り添うっていうことは大事だなと感じました。でも、デジタル化することで良く変えられるところもあるので、そのバランスですね。さっきのコールセンターの話も、全てをコールセンター化して現場には一切行きません、っていう話ではなくて、合理化とか標準化できる余地があるところは進めていこうということです。

    合理化とか標準化と聞くと、単純にいろいろ切り捨てる、という印象になりそうですけど、そういうことではないわけですね。

    標準化って、グループで大切にしている理念や取り組みを横に展開するっていうことですし、いいことだと思うんです。合理化にしても、例えば必要な物品の購入で無駄が出ないように、ほかの病院と一緒に購入して少しでも安くしよう、とか、グループだからこそできることじゃないですか。電子カルテを自社開発して各病院に導入するっていうことも、グループの規模があってこそできる取り組みですから。

    コロナ禍だからこそ求められる
    オンライン面会・オンライン診療の取り組み

    最近では、新型コロナウイルスの影響でオンライン診療やオンライン面会の導入に取り組まれたそうですが。

    まず先にオンライン診療をスタートさせました。緊急事態宣言があり、外来の受診が減っていた時期でした。患者さんとしても、外来を受診したいけど行けない、という状況でしたので、オンラインや電話で診療できたら便利だなと。今まで再診からしか認められていなかったのが、この状況なので初診から受けられるように変わりましたし。

    それもきっかけになったと。どういったものを導入されたのですか。

    GoogleのDuoというアプリを使うことにしました。「今日明日にでもできるよう、すぐに導入を」という状況でしたし、一からシステムを構築して、という時間はなかったので、世にあるサービスを組み合わせて提供しよう、ということで検討しました。

    すぐ導入できて、広く使っていただけるもの、ということで決められたのですね。

    みんなでいろいろアプリを実際に使って試しましたね。病院側にもiPadから電話をかけられるアプリを入れて、なんとか迅速に整備することができました。

    オンライン面会はその後に行うことになって。

    オンライン診療を導入したすぐ後に、介護福祉事業部の前川部長(※)から、特養や老健で、面会がずっとできずに寂しがっている方がたくさんいるので、オンライン面会ができないか、と相談をもらったんです。オンライン診療と同じシステムを使ったので、導入は早かったですね。早く使ってほしいと思って、iPadの設置とスタッフさんへの操作説明を、僕自身も何施設か回って行いました。

    ※ひとプロジェクト 平成医療福祉グループ 介護福祉事業部 部長 前川 沙緒里さん

    サイトに利用の様子を掲載していた施設もありましたけど、喜ばれた方も多かったみたいですね。

    久々に顔を合わせたからか、泣きながらオンライン面会をされている様子を写真で見た時に、私も泣きそうになったし、やって良かったなと感じました。

    どちらのサービスも利用を継続していかれる予定でしょうか。

    引き続き活用してもらえたらと思いますね。オンライン診療については国の方針がまだ議論されているようなので、どうなるかわかりませんが、オンライン面会の方はずっと続けて使っていただければと思います。新型コロナウイルスに限らず、さまざまな理由で面会に行けない方も多いでしょうから。

    距離であったり、ご家族の体調やお仕事など、事情はいろいろあるかもしれないですね。

    いろいろな事情で直接行けないということはよくあることだと思います。でも、そういう時に顔を見て喋れるって大事ですよね。もちろん、直接会えたら一番いいとは思いますけど。

    システム事業部として、今後の展望はいかがですか。

    先ほども話したように、量は揃ったので質を向上していこうっていうことですね。システムに対して、投資という意味ではもうしっかりされていると思うので、その分の効果を最大化したい。グループ職員のみなさんに適切なIT環境を提供することで、結果として患者さん・利用者さんに適切な医療・福祉サービスが提供されるよう、IT面でサポートしていきたいです。

    お酒を飲みたくて毎日11kmのウォーキング
    憧れはミュージシャン

    最後に、お仕事以外の話を伺います。いろいろと趣味が多いそうですね。

    僕すごく日に焼けてるじゃないですか。それを見て「どこか行ったんですか」ってよく聞かれるんですけど、趣味がまず、サバイバルゲームで、週1くらいでやってます。それで日に焼けるのと、ウォーキングもやっていて、去年は1日平均約10km歩きました。

    1年間毎日10kmですか! すごい!

    スマートフォンのヘルスケアアプリで見てみると、2019年は1日平均10.5kmなんで、年間3,700kmくらい歩いてることになります。

    すごい距離ですね。今年も継続中ですか。

    今年は目標を1km増やして、1日11km歩こうとしています。結果的に、現時点で1日平均11.5kmくらい歩いています。

    達成しているんですね〜。

    これがけっこう大変なんですよ。朝夕と、お昼休み、休日を駆使してなんとか1日平均11kmを維持しています。

    歩く時はお1人ですか。

    1人ですね。うちでは保護犬を飼っていて、以前は一緒に歩いてたんですけど、さすがに距離が伸びてくると犬もそんなに歩きたくないみたいで、「こいつヤバいんじゃないか」って思うようになったのか拒まれてしまって、もう僕だけで歩いてます(笑)。

    (笑)。そもそもそんなに歩くようになったのはどんな理由ですか。

    健康のためです。お酒を飲むのもご飯を食べるのも好きなんだけど、歳をとると代謝が落ちて太ってくるので、それを少しでも抑えることを目的に。

    なるほど、存分に好きなものを楽しむためなんですね。

    でも最近は、それにしても11kmも歩くのもどうかなって思ってきてます(笑)。

    お酒はかなりお好きですか。

    好きですね。量を飲むしほぼ毎日飲んでいます。たまに記憶もなくしたり(笑)。

    (笑)。人間ドックを受けたとおっしゃってましたけども。

    それが結果は問題なかったんですよ。

    すごい! どんなお酒がお好きなんですか。

    ウイスキーと日本酒ですね。日本酒と蟹味噌とか、塩昆布の組み合わせが最高ですね。ご飯とかラーメンも好きなんですけど、太りやすいのでなるべく肉とか野菜、魚を食べるように心がけてます。でも酔っ払ってくると結局最後にラーメン食べちゃって、しかもそれを覚えてないこともあって(笑)。

    (笑)。ちなみにインタビュー序盤で、以前弾き語りをされていたと話していましたけど、それはどこで披露されていたんですか。

    誰にも披露していないです、20代当時から誰にも(笑)。

    じゃあずっとご自宅でこっそりとやっているんですね。

    だけど、なんでもいいから職業を変えていいよ、って言われたら、僕はミュージシャンになりたいんですよ。そんなになれる力もないし、音楽の成績もよくなかったけど、簡単な曲だったらできるなっていうので、ちょっとずつ独学で勉強しているんです。それを聴いて感動してくれる人がいたら、僕の人生は最高だなと思っています。

  • 前編を読む

    profile

    システム事業部 副部長 才賀 明(さいが あきら)

    【出身】東京都世田谷区
    【趣味】ウォーキング、サバイバルゲーム
    【好きなお酒とつまみ】ウイスキー、日本酒(と蟹味噌、塩昆布)