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ひとプロジェクト【第34回・後編】HMW Rehabilitation Clinic /隠田 良祐さん・伊藤 瞬さん

    • 患者さんのため、新しいことにチャレンジしたい!
      インドネシア事業の第一歩に携わる理学療法士の2人に迫ります。

    • HMW Rehabilitation Clinicで、現地セラピストのアシスタントを担う理学療法士(PT)、隠田 良祐さん、伊藤 瞬さんの後編です。それぞれが現在所属している平成記念病院、世田谷記念病院でのお仕事のほか、2人がインドネシア行きを決意した理由、実際にインドネシアで担当するお仕事やそこに込めた想いなどについてお聞きしました! 現場を大切にしながらお仕事をされる2人の気持ちが伺えるインタビューです。謎の計画話が飛び出すプライベートのお話も…。ぜひご覧ください!

  • リハビリテーションの現場から
    離れることに焦りも

    もともと所属している病院では、お2人はどんな役割なのですか。

    伊藤

    僕は世田谷記念病院内のPTの主任です。

    主任の仕事は、いちスタッフとはどういった違いがありますか。

    伊藤

    患者さんの対応より、スケジュール作成とか、管理業務が増えますね。

    現場の仕事の割合は少なくなると。

    伊藤

    臨床が好きなので、そこについての焦りはありますね。

    現場に常に触れていたいという気持ちですね。隱田さんはどんな役職ですか。

    隠田

    僕は係長なので、管理業務がさらに増えましたね。現場のことは、1日平均1時間できるかできないかくらいで、月末月初はさらに業務が増えて、ゼロになることもあります。

    現場から離れてみていかがですか。

    隠田

    伊藤さんと同じく焦ります。なので、このクリニックのリハビリスタッフの実習に対応した時は、とても楽しかったです(笑)。

    たっぷり現場のことができたんですね(笑)。

    隠田

    少しずつでも常に現場に出ておかないと、指示する立場として、みんなが話を聞いてくれないかもって思うんです。ずっと臨床家でいたいっていう気持ちはありますね。

    例えば、技術が鈍るということもありますか。

    隠田

    それもあります。考え方とか知識は、現場に出なくても積み上げられるんですけど、触り方とか介助の仕方は「以前ならもうちょっとうまくできてた」っていうことがあります。モチベーションを保つために、研修会とかに行くことが必要ですね。自分が好きな手技の勉強会とか、学会に出てます。何もない休みの日はけっこう入れますね。

    指示する立場というお話がありましたが、後輩スタッフの指導で気をつけていることはありますか。

    隠田

    自分も新人だった時があるので、それを思い出しながら、常に相手の立場に立つようにしています。それと、頭ごなしに怒ってもしょうがないっていうのはあるんで、怒らないようにしています。でもリスク管理とか厳しいことも伝えないといけないので、そこは厳しく伝えています。

    患者さんに何かあってはいけないですからね。伊藤さんは何かありますか。

    伊藤

    人によって受け止め方もさまざまですので、言い方とか距離感にはとても気を使います。一人ひとりとの間隔を推し量りながら、「この人にはこう伝えよう」って考えながら話していますね。

    海外で仕事ができることにワクワクする

    ちなみにインドネシアのクリニックに赴任するという話はいつ頃出たんですか。

    隠田

    こういう事業が始まるということは、去年の夏頃、リハビリテーション部全体の役職者会議で話だけ聞いて、実際に募集があったのは、去年の12月くらいでした。

    最初に、インドネシアに常駐するスタッフを募るという話を聞いた時、すぐに「行きたい!」と思われましたか。

    伊藤隠田

    はい。

    なぜそう思いましたか。

    伊藤

    最初にその話を聞いた時、リハビリテーション部の池村部長(※)から「海外で働けるってワクワクしない?」って言われたんですけど、その一言が刺さりましたね。PTとしてそんな機会なかなか無いですから。後先考えずに「行きたい」って言いました(笑)。
    ※ひとプロジェクト リハビリテーション部 部長 池村 健さん

    ご家族からは何か言われましたか。

    伊藤

    妻には、「多分ダメって言われるだろうな」って思いながら伝えたんですが、「行ってきなよ」って言ってくれました。

    隱田さんはいかがでしたか。

    隠田

    まず、新しい取り組みがあるっていうことに興味がありました。基本あまり目標を自分のなかに持たない方なんで、こういう機会に、新しいことに挑戦できたらなって。

    お2人のほかに、みなさんの応募状況はどうだったのでしょう。

    伊藤

    リハビリテーション部全員に募集をかけて、100人以上のスタッフが応募したと聞きました。

    多くの方が応募されたのですね! 選ばれた決め手はなんだったのでしょうか。

    隠田

    現状の仕事の状況や、家庭などの環境とか、あとはキャラクターで選びましたっていうことは、合格のお知らせに書いてありました。

    伊藤

    「インドネシアに馴染みそう」っていうことも言われましたね(笑)。環境に動じずに仕事ができそうというところが良かったのかもしれないです。

    そこは重視されそうですね。決定してから周りのスタッフの反応はどうでした。

    隠田

    「本当に行くんですか? 隠田さんが行って大丈夫ですか?」って言われたので、「上司が大丈夫って言ったから、大丈夫ちゃう?」って答えました(笑)。でも平成記念病院は、隣の豊中平成病院と連携体制があるんで、そこと連携を取りつつやっていけるので大丈夫です。

    半年インドネシアで指導役として働いた後は、それぞれ元の病院に戻られるのですか。

    隠田

    そうですね。僕らが帰るちょっと前に第2陣となるスタッフが来て、引き継ぎをしてからですね。

    インドネシアの考え方も取り入れながら
    グループのリハビリテーションを伝えていく

    実際にクリニックでのお仕事としてはどんなことになるのでしょうか。

    伊藤

    インドネシアで採用したセラピストに、日本のリハビリをお伝えするアシスタントですね。

    隠田

    そのために、3名のセラピストが8月に日本へ来て、豊中平成病院で2週間ほど研修を行って、西宮回生病院と平成リハビリテーション専門学校も1日ずつ見学してもらいました。

    研修した感じはいかがでしたか。

    隠田

    すごく真面目に取り組んでくれましたし、生活も問題なさそうでした。歓迎会で出たお寿司は、1人だけ苦手だったみたいですが(笑)。

    そこは仕方ないですね(笑)。3人はもともと経験者だったんですか。

    伊藤

    3人のうち2人は経験者として資格も持っていて、1人は未経験で入りました。

    インドネシアでのセラピストの仕事内容については、日本との違いはありますか。

    伊藤

    セラピストの位置付けが日本とは少し違うかもしれないですね。

    隠田

    マッサージとか電気療法とか、物理的な療法が多いと思います。あとは、資格取得までのハードルが日本の方が高いかもしれないです。

    その時行った研修は、日本のリハビリスタッフが、何年かかけて覚えるようなことのダイジェスト版というか。

    伊藤

    そんなイメージです。どうしても言葉の壁があったので、通訳を通して時間はかかるんですけど、内容としてはギュッと凝縮してお伝えしましたね。

    隠田

    クリニックでは、全てを日本式のリハビリテーションでやるということでもなく、インドネシアの考えも一緒に組み込むので、意見をもらいながらでしたね。インドネシアではどんなやり方で行っているかを聞きつつ進めました。

    インドネシアでも、日本でも
    患者さんのために取り組んでいく

    インドネシアで働くにあたっては、どんな想いがありますか。

    隠田

    グループとして新しい取り組みなので、成功させたいという気持ちもあるんですけど、それよりも、目先の状況を良くすることに貢献したい、日本のリハビリを広げていきたいというところがあります。

    リハビリについては、まだあまり普及していないと聞いています。

    隠田

    お手伝いさん文化が根強いので、急性期の病院からリハビリを経ない状態で自宅に帰って、家でもその方にお世話をお願いすることが多いそうですね。なのでリハビリを受けられる方が増えて、もっと盛り上がるといいなと思っています。やっぱり患者さんのために仕事をしてるわけですし、そのためには何でもできたらなって思っています。

    伊藤

    日本のものがこちらで必ずしもいいものかはわからないのですが、もしいいものだとしたら、それを実践して、限られた人が受けられるだけじゃなくて、もっと広がったらいいですよね。僕らがいるのは半年間ですけど、いずれ、地域の人たちに「リハビリテーション」という概念とか言葉が浸透したらいいなって思います。

    今後、インドネシアのことに限らず、お仕事の目標はありますか。

    隠田

    患者さんのためになるような行動をしていくのが、目標というか使命だと思っています。ただ、患者さんには目標を設定してリハビリをするんですけど、自分では人生の中で目標を立てるっていうのがあんまりなくて(笑)。

    ご自身ではあまり目標はないんですね(笑)。

    隠田

    でも、今仕事の中心である管理業務は、間接的ではあるんですが患者さんのためにはなってるので、そっちの楽しさも知りつつ、がんばりつつ、臨床も少しでもできるようにしていきたいなって思っています。

    伊藤さんはいかがですか。

    伊藤

    PTって職域が広いと思うんですよね。病院だけでなく施設で働くこともできますし、可能な形で開業する人もいます。そのなかでも、あんまり人が行ってない分野に興味があって。今後どうするということは別に決まっていないんですが、今回参加させてもらったことが、何かひとつのきっかけになったらいいなって思っています。

    PTにもこういう道があるんだ、っていうのを示せたらいいですよね。

    アクティブな休日
    苦いものや甘いもののお話

    お休みはどう過ごしてますか。

    隠田

    学会とか勉強会に出たり、あとは趣味でダイビングをしたり、ラグビー、ゴルフもします。

    アクティブですね〜。ダイビングはどこでされるんですか

    隠田

    和歌山か福井ですね。沖縄に行くことも多いです。

    伊藤さんはどう過ごすことが多いですか。

    伊藤

    妻と休みが合えば、どこかに出かけています。1人だけの時は、だいたいジムに行くか、本を読んでます。

    体を鍛えるのがお好きなのですか。

    伊藤

    それもありますけど、どちらかと言うとこれからのことが怖いんです。ムキムキになりたいというより、健康を維持したくてやっています。

    なるほど! では鍛えた体を見せたい、みたいな気持ちはないんですか。

    伊藤

    それは…なくはないです(笑)。

    (笑)。仕事以外の目標はありますか。どんなことでもいいですよ。

    隠田

    いろいろな海に潜りたいですね。海外はタイとバリ島、フィリピンくらいしか潜ったことがないので。海のきれいさは沖縄がすごいんですけど、ほかの国だと、地形がすごいところがあったり、こっちじゃないと見られない光景があったりして、それもいいんですよね。

    伊藤さんは何かありますか。

    伊藤

    できるかどうかは別として、いろいろな国の言葉を話せるようになりたいです。外国語を習得して、旅行でも仕事でも、活躍できるところを広げていけたらなと思います。

    ちなみにインドネシア語は。

    伊藤

    う〜ん…。英語は今も勉強中です(笑)!

    (笑)。最後に、好きな食べ物を教えてください。

    伊藤

    パクチーが苦手で克服中なんですけど、それ以外は食べられます!

    すごい限定的ですけど、克服を試みているんですね(笑)。

    伊藤

    5年くらいの計画を立ててるんですよ(笑)。今6割くらいは克服できました。アジアが好きで旅行に行くので、パクチーを食べられたら征服できるかなって。自分から好きになれたらいいなと思っています!

    「パクチー抜きで」と言わずに食べられるようになったらいいですよね! 隠田さんはどうですか。

    隠田

    僕はおいしいものだったらなんでも好きです。でも、職場ではスイーツ男子みたいに言われてます。

    伊藤

    そうだ、甘いものよく食べてますよね!

    隠田

    甘いものむちゃくちゃ好きです。

    特にこれが好きっていうのはありますか。

    隠田

    アイスかグミです。

    最近推しているアイスがあれば教えてください。

    隠田

    好みはクリーム系なんですけど、最近おいしかったのは、セブンイレブンの完熟マンゴーのアイスです。マンゴー感がすごく強くて好きでした。

    ありがとうございました、インタビューは以上です!

    隠田

    最後の質問が一番難しかったです(笑)。

  • 前編を読む

    profile

    平成記念病院・HMW Rehabilitation Clinic(PT指導役) 隠田 良祐(かくれだ りょうすけ)

    【出身】兵庫県三田市
    【職種】理学療法士
    【趣味】ラグビー、ゴルフ、ダイビング
    【好きな食べ物】グミ、アイス(クリーム系)

    世田谷記念病院・HMW Rehabilitation Clinic(PT指導役) 伊藤 瞬(いとう しゅん)

    【出身】千葉県館山市
    【職種】理学療法士
    【趣味】ジム通い
    【好きな食べ物】パクチー以外の全て(5年かけて克服中)

    病院情報

    HMW Rehabilitation Clinic

    JL. Daksa 4 No. 69 Selong, Senopati, Kebayoran Baru,Jakarta Selatan 1220

    当グループが培ったリハビリテーションなどの技術を普及するため、インドネシアの南ジャカルタ市に開設するクリニックです。当グループで学んだインドネシア人のスタッフや、指導者として日本人スタッフも常駐し、日本式のリハビリテーションを提供します。日本のリハビリテーションロボットも導入を予定しています。