お知らせ ひとプロジェクト

ひとプロジェクト【第25回・前編】博愛記念病院/栄養科 辻 好恵さん

    • インドア派からアウトドア派に変身?! チャレンジして得たさまざまなこと。

    • 今回は博愛記念病院の栄養科で係長を務める辻さんにお聞きしました。新卒から管理栄養士として勤務している辻さん。前編では管理栄養士になろうと思ったきっかけや栄養科の仕事内容、新人時代のエピソードまでを教えていただきました。

  • アルバイトやサークルでチャレンジ精神に火がついた?!

    ご出身はどちらですか。

    徳島県の三好市で、学生時代は市内で育ちました。大学も県内だったので、ずっと徳島で過ごしています。

    どんな子ども時代でしたか。

    小さい頃はインドア派でしたが、アルバイトをしたり、サークルに入ったことで、アクティブになっていきました。

    どんなアルバイトをされてましたか。

    オムライス専門店やジェラート店、派遣型の短期アルバイトもやっていました。いろいろできることが、すごく楽しかったですね。

    その頃から食や栄養に興味をお持ちだったんですか。

    いえ(笑)。こだわってアルバイト先を探したことはなくて、高校生や大学生が選ぶ、一般的なアルバイトを選んでいました。ただ、今思えば、時間内にオーダーされたものを作り上げたり、丁寧に提供するように教わっていたことは、すごく良い経験になったと思っています。

    管理栄養士になろうと決めたのは高校生の頃ですよね。

    そうです。でも、大きな夢を持って進学を決めたわけじゃないんです。県内で進学できる学校を進路指導の先生に相談したなかで、管理栄養士を選んだっていう。

    何か興味を持つ理由があったんですか。

    一時期、家庭で「中食」が多い時期があって、「何で作らないんだろう?」って疑問を持っていたんです。自分で作れないのに、不満で。そういうことに詳しくなりたかったんだと思います。

    そういうとき、ありますよね。

    今は、自分が親になったので食事の苦労とか、いろいろ事情があったんだろうなって思えるようになりましたけどね、さすがに(苦笑)。

    (笑)。大学時代はどんな学生でしたか。

    バイト三昧だったのと、タッチラグビーのマネージャーをしていました。一般的なラグビーとは違って、けがをしないんですよ。

    そんなラグビーがあるんですね!

    あるんですよ〜。タックルがなくて、プレーヤーはいつでも交代自由なんです。6回タッチすると攻守が変わる面白いスポーツですよ。本当はプレイヤーで参加していたって言いきりたいんですが、そんなこと言ったらサークルのみんなに怒られそう(笑)。あの時期は、本当に青春でしたね。

    直営と委託。
    働く場を選ぶときに重きを置いたこととは。

    就活のときは、いかがでしたか。病院で働こうって決めた理由もお聞きしたいです。

    私が就活をしていた当時は、一般企業では管理栄養士も総合職採用みたいな枠が多かったです。管理栄養士だけど、まずは営業職に就いて仕事を覚えるって感じでした。企業への就職も選択肢にはありましたが、営業っぽい仕事内容が自分の性格からすると、難しいだろうなぁと思っていました。

    どうしてそう思われたんですか。

    先入観だけかもしれませんが、使ってない商品を勧めたり、携わっていないのに商品を熱く語るような仕事はできないって思っていました。性格ですよね(笑)。

    真面目な一面が出ていますね。

    根っこの性格って変わらないですよね(笑)。一般企業以外の就職先だど、病院や老健施設、保育所や学校などが一般的で、いろいろと調べているうちに、病院で就職したいと思っていました。

    何かそう思える、きっかけがあったんですか。

    親戚に医療従事者がいたので、病院で働くことが身近だったのかもしれません。職種は違いますけど、話を聞いているうちに「私もこうやって働くのかなぁ」って想像できて。あとは、直営の施設で働きたいと決めていたので、病院に魅力を感じていました。

    直営の施設って何ですか。

    病院の管理栄養士は「調理現場」と「臨床現場」で働くことになるんです。その部分の「調理の現場」が委託運営なのか、直営なのか。大きくふたつに分類されるんです。

    どのような違いがあるんでしょうか。

    調理現場での仕事に、献立の作成から食材の受発注や管理と厨房全体の管理を管理栄養士が担うケースが多いです。委託だと、調理現場での業務は委託会社の管理になるので、臨床の現場だけに集中することになります。

    辻さんが、直営に魅力を感じる点はどこだったのでしょうか。

    私は、ひとつの業務に集中できる現場も魅力的でしたが、「たくさん業務を経験できる職場から始めたい」っていう気持ちがありました。直営の病院で勤務すれば、患者さんに提供する食事のオーダーを細かく直前まで変更できたり、患者さんの食事を確認する作業もできるんです。手間を惜しまずに、覚えたいと思っていました。

    博愛記念病院はそういう点に優れていたんですね。

    規模が大きいので、優れ過ぎてるぐらいです。でも、基礎をきちんと固めておきたい私の性格にはとても合っていたと思います。

    念願の東京進出!
    1年目で巡ってきた貴重な経験。

    新卒の頃に一番印象に残っていることはありますか。

    応援業務で東京に行ったことです!私が新人だったときは、まだグループの栄養部の仕組みができる少し前だったので、エリアに関係なく新施設の立ち上げに携わることができたんです。

    新卒なのにすごいですね! どこに応援に行かれたのですか。

    東京の多摩川病院のリニューアルがあったので、その応援を手伝わせてもらいました。

    瀬戸内海を越えて行ったんですね。

    そうなんです。ちょうど、ひとり暮らしをしていたので、自由で(笑)。すごく楽しかったです。私が勤務する病院よりも病床数が少なかったので、業務の仕方も少し違っていたので、ふたつの現場を見ているようで。

    特に印象的だったことはありますか。

    まだ1年目だったので、他部署との連携業務が新鮮でした。応援業務は、区切りが来れば戻るんですけど「もうちょっとここで働きたいな」って思ったくらいでした。

    ほかの施設に出向くことは、よくあるんですか。

    今は、グループの栄養部での体制もかなり充実しています。各エリアのなかで応援体制が整ってきているので、エリアを跨いで行くことは減っています。

    では、貴重な体験だったんですね。

    そうですね。1年目でこれだけの経験ができたことは大きかったです。目標を見つけたような感覚がありました。

    1年目のときは、一般的にどんな仕事が多いんですか。

    当院だと、厨房内の業務の流れを把握する期間として、1年目は厨房に常駐します。

    1年どっぷり厨房に入るんですね。

    逆に言うと、1年後には同じような時間は取れないので、新人だけの特権だと思いますよ。2年目からは病棟業務との調整をつけながら厨房の応援に入るので、厨房のスピードに慣れておかないと、サポートができなくなっちゃうので。最初のうちに、体で覚えておけるほうがいいですよ。

    ちなみに厨房で作る食事の量は、どれくらいですか。

    昼食が一番多くなるんですが、患者さんと職員を合わせると700食ぐらいを一気に調理することになります。

    すごい量っ!

    本当に大量調理ですよね。「今日の主菜は唐揚げ」っていう日だと、700食分の唐揚げを作ることになります。すごいんですよ、調理師さんたちって。

    想像しただけで暑くなってきました。

    それだけの量を一気に作るので、残食には気をつけています。自分たちの施設でも試行錯誤はしますが、ほかの施設のスタッフに食材の活用法を聞いたり、下処理をする前にもう一度予測を立ててみたり。地道なことですけど、定期的に話し合うことも忘れないようにしています。ほかの施設で好評だったことは積極的に取り入れることも方法のひとつだな、って感じています。汗かいて作った料理が残らないように、これからもサポートしていきたいですね。

  • 次回:実は辞めようとしていた。みんなが悩む仕事の壁のはなし。

    後編は2019/06/21公開予定

    profile

    博愛記念病院/栄養科 係長 辻 好恵

    【出身】徳島県
    【職種】管理栄養士
    【好きな食べ物】お寿司(ネタはおまかせ派)
    【好きな栄養素】アルギニン(一時期ハマりました)

    病院情報

    医療法人平成博愛会 博愛記念病院

    徳島県徳島市勝占町惣田9

    内科、呼吸器内科、消化器内科、循環器内科、リハビリテーション科、放射線科

    開設当初から“患者本位”のサービスを目指して、療養環境向上に向けたあらゆる取り組みを展開しています。急性期から慢性期まで幅広く対応しながら、最先端のロボット機器を導入したリハビリテーションに力を入れる病院です。