お知らせ ひとプロジェクト

ひとプロジェクト【第23回・後編】平成医療福祉グループ 第一医療事業部 部長 田村 大輔さん

    • リハビリテーションの意識で組織を改革。
      事務長・スタッフと一緒に、より良い病院づくりを目指す!

    • 後編では、田村さんが携わってきた事務長のお仕事や、また医療事業部の役割などをお聞きしています。理学療法士として働いてきたからこその、事務長という仕事の捉え方など、興味深いお話を伺えました。仕事の合間に聞く、意外な音楽の趣味など、プライベートについてもお聞きしています。ぜひご覧ください!

  • 最初は感じていた
    管理者として立つ葛藤

    田村さんが現在のような管理側に立つようになったのはいつからですか。

    リハビリテーション部門のスタッフが徐々に増えていき、それをまとめているうち、病院の事務長の補佐もやるようになっていたんです。

    管理業務もしながら、現場に出てもいたわけですよね。

    患者さんを午前中に対応して、午後には書類仕事をして、っていう感じでしたね。いつの間にかそうなって、徐々に患者さんをみる割合が減っていきました。

    管理に回ることについてはどう思ったんですか。

    実は最初はちょっと嫌でした(笑)。

    現場から離れる寂しさもありましたか。

    葛藤がありましたし、その時が一番辛かったかもしれないです。マネジメントについてはわかりませんでしたし、立場上、板挟みにもなりやすい。しかも現場の何十人をまとめなければいけませんでした。だからこそ必死でしたね。当時、事務長が複数のグループ病院を掛け持っていて、多摩川病院にいない時もありましたので、僕がほとんど事務長のような動き方をしていたと思います。

    リハビリ職でありながら、幅広く担当されていた。

    その代わり、なんでもできるようになりましたね。

    その流れで多摩川病院の事務長になったんですね。

    そこから1、2年は担当しました。その頃、グループの副代表が診療体制をチェックするために多摩川病院に視察に来て、また少しやり方も変わっていきました。ある程度トップダウンで指示された方が、現場をいい方向に変えていけると思いましたね。厳しかったですけど、どれも当たり前のことでしたし。

    理にかなってたから、厳しくてもやっていけたと。

    理不尽なことを命じられるのは辛いですが、理にかなっていることを言われるのは苦ではないですから、その点は感覚が合っていましたね。

    医療事業部として
    事務長と一緒に二人三脚で取り組む

    医療事業部という組織はどのようにできたのですか。

    グループ内をしっかりと組織立てようという流れで、最初に病院支援部という部署ができました。当初はエリアを東と西に分けていて、僕が東の担当になったんです。後に、エリアがもう少し細かくなって、第一〜第三というように分かれました。第二医療事業部の担当が、以前インタビューに出られていた松木さん(※)ですね。
    ※ひとプロジェクト 第18回 成長戦略部・第二医療事業部 部長/松木 泰昭さん

    それ以降、関東エリアの病院全体を見られるように。

    その時から、事務長を兼務しながら見始めるようになりました。

    実際に管理とはどういうことをされるんですか。

    それぞれの事務長が持っているタスクを見ながら、実際どんなものを抱えているのか、どういう優先順位でやっているのかをチェックしています。スケジュール通りに遂行されているのか、目標に対して遅れているとか、目標値を下回っているなどを見て、現状の分析と、問題解決を一緒に考えて、解決策の提案もしていますね。

    二人三脚じゃないですけど、事務長と一緒になって取り組まれるんですね。

    まだまだ足りない部分も多いですが、それぞれの事務長や事務長代理ががんばって取り組んでくれています。本当は直接足を運びたいのですが、今はテレビ会議のシステムが整ったので、基本は遠隔で対応しています。それとグループ内の数値データ管理がしっかりしてきたので、現状が見える化されて、やりやすくなりましたね。

    例えば病院の経営状況が悪化したという時は、どのように改善策を練っていくのですか。

    まずは運営・経営指標の数値データと経験則から、経営状況が悪化している要因について仮説を立てます。次に現場の状況を確認して数値データとの因果関係を探り、主な問題に対してアプローチを進めるといった流れです。問題は人の問題もあれば、組織や仕組みの問題、または建替えや改修、病床機能や病床数の再考など、根本的な改善策が必要なものまでさまざまです。

    幅広い視点から検討が必要になってくるのですね。事務長さんたちをまとめるのに何か心がけはありますか。

    仕事上、言うべきことは言いますが、理不尽なことを言わないように気をつけています。そうなると付いてきてもらえなくなってしまいますから。でもみんな一生懸命仕事に取り組んでくれています。

    難しいですが大事なことですね。

    これは、事務長に関わらず、どんな職種にも言えることですが、厳しい指導があったとしても、そこには大切なことがエッセンスとして含まれています。僕自身も、気づけないことがたくさんありましたが、奮起してやってきたので、諦めずに挑戦し続けてほしいですね。

    リハビリテーションとも通じる
    事務長のお仕事

    そもそも事務長というお仕事は、どんなところにやりがいがありますか。

    グループとしての方針はもちろんあるんですが、その病院としての方向性を最初に考えられるところです。全体を見ながら、いろいろな部署と関わって、全体を動かすというところに魅力があると思います。

    さまざまな職種とのハブになって、大きな目的へ向かっていくと。

    今はリハビリテーションの現場からは離れましたが、組織を良くしていくという点では同じだと思っています。「絶対に見捨てない。」という高い志に向かって、悪いところはテコ入れして、良いところは伸ばしていく。組織のなかでの悪い部分を、事務長を中心に、もしくは事務長を介しながら改善して、全体が同じ方向に向かって最大の効果を出せるようにしていくわけです。

    組織という体をうまく機能させる役割があるんですね。

    アプローチした結果によって、組織が良くなったり、病院サービスが向上したりするわけです。グループではQuality Indicator(※)も始まりましたし、そういったことで診療の質が上がって行くっていうのが喜びだと僕は思っています。
    ※さまざまな評価項目と明確な指標を設けて「診療の質」を視覚化する取り組み。
    グループの診療の質向上への取り組みについてはこちらをご覧ください。

    患者さんに「良かった」と言っていただけるのが一番ですよね。

    取り組みが地域から認められて、喜んでいただけるのが何よりですし、グループ全体がそうなればいいなと思います。

    どんな人が向いていると思いますか。

    数字やデータの扱いっていう、机上のことに長けているだけでなくて、実際に現場に足を運んで動けることも大事です。スタッフはみんなそれぞれ想いを持って仕事をしている、その想いを大事にしながらも、グループとしての方針も進めていく。そこで軋轢を生まないバランス感覚を持てることですね。

    グループ病院としての課題はどんなことだと思いますか。

    スタッフの教育だと思います。これからは全部署で役職者を育てていくことが必要です。グループの方針を現場にしっかりと落とし込める人材が、各所に枝葉としていることが大事です。

    そういった教育面も意識されて、事務長さんとも接しているのですか。

    意識してあたっています。学問的なこともそうですし、心構えについても「こういうことが必要だよ」っていうのは仕事で伝えているつもりではいます。いずれは教科書じゃないですけど、形としてまとめられたらなとも思っているんですが、なかなか手がつけられていないです(笑)。

    車内で刻むビート
    テンションを上げる音楽とは

    お休みの日の過ごし方を教えてください。

    上が小学校6年生、下は小学校2年生になる子どもがいるので、家族と過ごすことが多いですね。

    上のお子さんは来年中学生なんですね。距離感はいかがですか。

    まだ大丈夫ですよ!臭いとも言われてないですし、好かれていると自負しています(笑)。

    (笑)。趣味はありますか。

    あんまりないんですが、音楽ですかね。昔はメロコアを聞いていたので、CDなんかもいっぱい持っていましたけど。今でもテンポが速い音楽が好きです。

    どんな音楽が好きなんですか。

    EDMっていうんですか。音が少しずつ増えていって、その裏の音をずっと追うのが好きなんです。いろんな音が増えて重なっていくところがいいんです。

    サビでワーッと盛り上がって。

    そう、あとリズムが変わるところがあると、そこも「おおーっ」て盛り上がります(笑)。

    (笑)。どういう時に聞かれるんですか。

    運転中に聞いてますね。通勤の車内で聞いて、仕事前にテンションを上げています(笑)。インドネシアのファンコットっていう音楽もすごく好きです。

    インドネシア発の独特なダンスミュージックですよね。

    そうです。やっぱり速くてキレのあるものがいいですね〜。

    日々の癒しは何かありますか。

    家族はもちろん、あとは家で飼っている猫ですね。2歳のブリティッシュショートヘアなんですけど、かわいいですね〜。

    いいですねえ。名前はなんていうんですか。

    もふです。

    「もふ」はひらがなですかカタカナですか。

    特に決まってないんですが、「MOF」だと思ってます(笑)。

    かっこいいですね(笑)。最後に、尊敬する人はいますか。

    僕に学問としてのリハビリテーションを教えてくれた先生です(※)。人生に大きな影響を与えてくれましたね。
    ※このエピソードについては、ひとプロジェクト 田村さん前編をご覧ください。

    どういったところに影響されたのですか。

    それこそ「絶対に見捨てない。」という熱量を持っているんです。現場で学びながら、現場から変えていこうという気持ちが強くて。僕もそういった想いを持って仕事をしていきたいです。

  • 前編を読む

    profile

    平成医療福祉グループ 第一医療事業部 部長 田村 大輔(たむら だいすけ)

    【出身】埼玉県
    【職種】理学療法士
    【好きな食べ物】天下一品のラーメン(もちろんこってり)

    病院情報

    医療法人社団 大和会 平成扇病院

    東京都足立区扇3-26-5

    内科・リハビリテーション科・精神科

    2016年4月に開院。精神科と内科を併せ持つ「こころとからだに寄り添う」病院。認知症ケア・ストレスケアを軸とした精神科病棟と、医療療養・回復期リハビリテーションという2つの内科病棟の4つの機能を持ち、地域のみなさんが安心して在宅で生活できる後方支援病院を目指します。