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ひとプロジェクト【第16回・後編】堺平成病院 院長/正木 浩喜先生

ひとプロジェクト 正木 浩喜さん
ひとプロジェクト 正木 浩喜さん

長年、堺市で医療に携わってきた
さらに大きな規模で地域のために尽くしていきたい

後編は、堺平成病院の機能や、地域で果たす役割など、新病院の特長をお聞きしています。堺温心会病院時代から、長年堺市の地域医療に携わる正木院長。「こんなスタッフと働きたい」と言う想いもお話ししてもらいました。忙しい中での休日の過ごし方などプライベートのお話も! ぜひご覧ください。

赴任当時の堺温心会病院

―堺温心会病院に入られたのはどういった経緯でしたか。

研修が終わってから、この堺温心会病院に内科医として赴任することになり、1996〜2001年まで在籍していました。

―その当時はまだ平成医療福祉グループの所属ではなかったと思うのですが、どんな状況でしたか。

建物の大きさは一緒なんですけど、そのころは245床ありました。ベッド数も科目も多く、小児科、産婦人科、眼科、外科、泌尿器科、皮膚科、透析などを通して、急性期病院として地域の医療に携わっていた病院でした。

―今とは病院の性格が違ったんですね。

堺温心会病院の前身が松井病院っていうんですけど、そこで出産された方が、今もかかりつけとして来院してます。そういう意味では、ずっと地域に根ざしている病院と言えますね。
 
 

院長である前に
一人の医者として

―その後、堺温心会病院の院長になられたわけですね。

2010年にこの病院に戻り、平成医療福祉グループに加入し、2014年から院長になりました。

―院長になって、仕事は具体的にどのように変わりましたか。

私自身はその前の副院長時代も診療部長時代も、一医師として実診療を軸として仕事していた時と変わっていないんです。もちろん、病院を責任持って管理していくっていうことと、病院の経営を安定させ、診療実績を維持していくのは院長として重要な仕事として取り組んでいます。

―まずしっかりと医師としての軸があってという意識があるのですね。

経営的なことは当然ですが、医師である限りは人に尽くすっていうことがあるので、やはりそれを一番に考えています。

―院長になられてから病院として変わった点はありますか。

救急医療に関しても、一般診療に関しても、患者さんの受け入れについて、以前から努力はしていましたが、甘い部分もありました。平成医療福祉グループへの加入後は「絶対に見捨てない」というグループの理念の元、診療をさらに広く深く担っていくということで、患者さんを受け入れることが多くなりました。地域医療は救急体制も大変な面はありますが、少しでも地域の部分をカバーするための努力を続けていますし、実際に診療する機会も増えたと言えますね。
 


 
 

いよいよ開院!
堺平成病院は地域における、こんな病院

―4月にはいよいよ堺平成病院が開院となります。同じく堺市にある浜寺中央病院と合併ということですが、あらためてその経緯を教えてください。

堺温心会病院と、同じくグループ病院として堺市にある浜寺中央病院は、どちらも堺市で長らく地域のみなさんのために医療を提供してまいりました。しかし、両院とも建物が老朽化し、建て直しの必要性が発生したことを機に、合併して場所も移転し、新たな病院としてスタートを切ることとなったわけです。

―この2つの病院が一緒になる強みはどういうものだとお考えですか。

回復期リハビリテーション病棟や療養病床を持つ浜寺中央病院と、急性期一般病棟、障害者病棟や医療療養病棟を持つ堺温心会病院がひとつになる。そこでのコンセプトというのは、地域医療、特に急性期病院での治療以降の医療、いわゆるPAC(※)をさらに進めていくことにあります。医療費削減の流れで急性期病院ではどんどん在院日数が短くなっていきますので、そのあとの機能回復のための受け皿として、機能を充実させるのがひとつの目的です。
※Post Acute Careの略。急性期病院での治療を終えたのち、まだ自宅や介護施設に戻るまでには不安がある患者さんの継続的治療やリハビリテーションを中心に行うこと。

―ほかにはどのようなことがありますか。

地域医療を担う病院として、地域の方の救急医療や外来受診、また入院に関わるさまざまな問題を解決するために、対応できる病床を組み合わせて診療していくことになります。これがSAC(※)という機能ですね。この地域は高齢者が多く、一人では動けず救急車などで搬送されないと病院に来られないという方も増えています。しかし救急患者として救急救命センターのような高度急性期病院に行くことになると患者さん自身も大変ですから、自宅から近い病院で診てもらえるっていうのは、安心につながるわけです。
※Sub Acute Careの略。自宅や介護施設で療養している患者さんが急激に悪化した際に受け入れること。

―地域医療のハブとなるような位置付けですよね。

そうです、地域の中に高度急性期病院やクリニックがあり、介護施設や居宅介護があり、その中の基幹病院として当院が機能するわけです。例えばクリニックなら、当院に入院依頼をしてもらったり、逆に退院後の外来として紹介させてもらったり。

―なるほど、連携をするということですね。

はい、病院で長期入院になるということではなくて、治療が終了すれば自宅や介護施設に移行していく、あるいは在宅診療に移行していくわけです。あくまでも、当院だけで完結するわけではない、ということ。それが「地域包括ケア」ですね。

―現状、堺市の医療というのはどういう状況なんでしょうか。大阪府内では人口が2番目に多い大都市ですよね。

病院ごとに徐々に住み分けて、機能分担をしていかなければいけないのですが、今はまだその途上です。この堺平成病院は、回復期リハビリテーション病床が120床と、とても多いのですが、堺市全体では、まだまだ病床が足りていない。ということは、高度急性期病院で手術・治療された方が機能回復する場所が不足しているのが現状です。

―その中で大きな役割の一端を担う病院ということですね。

そうですね。近隣にはそういう高度急性期の病院がいくつもありますので、そういった病院からの患者さんの機能回復ができるような、後方支援をさせていただければと思っています。
 


 
 

より大きな規模で
さらに地域のために尽くしていく

―あらためて、開院への意気込みをお聞かせください。

現状、堺温心会病院で地域医療に根ざした取り組みを行っていますが、堺平成病院で行うことも延長線上にあるということは間違いありません。そこからブレずに、さらに地域のみなさんに関わって医療を提供していきたいです。

―正木先生がずっと持っている「人に尽くす」という想いが、さらに広く地域の方に向けられると言いますか。

堺平成病院ではより病床数も増えますから、その範囲が、今まで私たちが考えていた以上に、もっと広いものしていかなければいけないと思っています。

―現在、開院に向けてはどのような取り組みをされていますか。

病院全体で取り組んでいることとしては、病院の運用システムの最終的な詰めと、移転の準備ですね。ほかには、広報活動として地域住民の方や他病院に関しての説明会を随時行っていく予定です。

―開院ということで、新たなスタッフを募集されていますが、どんな想いを持った方からの応募をお待ちしていますか。

応募いただくのは、現在医療に携わっている方や医療を学んできた方だと思うんですが、自分だけでなくて、いろんな職種の方と協力して、チーム医療を実施していくという姿勢が大事です。

―多職種連携を実践できる方ということですね。

今の医療の中では一般的なことですけど、自分と同じ職種の人だけでなく、院内で横のつながりで連携しながら患者さんを治していく、広い視野を持って働けることが理想ですね。

―堺平成病院として将来的な目標や目指すところはありますか。

一番は、地域の中で「受診したい」「入院したい」と選ばれる病院になっていきたいです。地域の患者さんに信頼していただけるよう努力していきます。
 


 
 

ご褒美として
いつか行きたい場所がある

―お忙しいなかだとは思いますが、お休みはどのように過ごしていますか。

買い物に出かけたりとか、近場の温泉に行ったりもします。

―温泉、いいですね〜。この辺だとどこの温泉に行かれますか。

有馬温泉とか、いろいろ行きますよ。温泉に入ると息抜きになります。

―「こういうことがしたい」というような、個人的な目標はありますか。

長い休みが取れたら、海外旅行に行きたいですね。イタリア、フランス辺りがいいです。

―素敵ですね。今は開院間近で大変かとは思いますが、落ち着いた頃に行けるといいですね!

そうですね、ご褒美としていずれ行けたらいいなと期待しています(笑)。
 
 

 



profile


堺平成病院 院長
正木 浩喜(まさき ひろき)

【出身】大阪府泉大津市
【専門】内分泌代謝内科
【好きな食べ物】ブリ、タイ、マグロ(大好き)

 

病院情報



https://sakaiheisei.jp/

医療法人恵泉会 堺平成病院

大阪府堺市中区深井沢町6-13

内科・循環器内科・消化器内科・リウマチ科・放射線科・眼科・整形外科・泌尿器科・歯科・リハビリテーション科・脳神経外科・皮膚科・外科・糖尿病内科(代謝内科)・人工透析内科・心療内科

2019年4月、長らく堺市でご愛顧いただいた堺温心会病院と浜寺中央病院が合併して誕生する病院です。救急医療から回復期医療、慢性期医療、そして在宅サービスまでの幅広い機能を持ちます。地域にあるさまざまな事業者と遠慮なく無駄なく連携できる関係を作れるよう、地域医療のハブになり、地域全体で患者さんをサポートできるよう、努力を重ねてまいります。