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ひとプロジェクト【スペシャル・後編】新人座談会 〜看護師編〜

ひとプロジェクト 新人スペシャル座談会
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もっと成長していきたい
新人看護師たちの悩みや希望!

ひとプロジェクト「新人スペシャル」看護師編の後編です。今回は、苦しかった実習や支えとなったこと、また新人ならではの悩みや、さらには今後のことやプライベートまで、突っ込んで話してもらいました! 今回も4人の新人に加えて、平成扇病院の磯貝佳江 看護師長に、頼れる先輩として立ち会ってもらっています。

〈西宮回生病院〉
松根 加奈

〈平成扇病院〉
外間 海貴

〈大内病院〉
浅野 敏也

〈世田谷記念病院〉
塙 優花

〈平成扇病院〉
磯貝 佳江 看護師長

もうやりたくない?
実習時代の苦しみ

―それぞれ出身学校が違うと思いますが、大学の看護学部や看護学科と、看護の専門学校の違いっていうのはどういうところなんですか。

松根 専門学校の方がすごく実習が長そうだなって思いました。
あと、すごい「ギュッ!」ってしてるイメージです。

―「ギュッ!」っていうのは(笑)。

3年間のうちに実習・テスト・卒論もあるんですよね?
浅野 卒論の代わりに、ケーススタディっていうものがありましたね。
そうなんですね! 大学の4年間でも短いなって思ったんで、それを3年間にギュッとしたら、さらに忙しいだろうなって。

―実際いかがでしたか。

浅野 どうなんでしょう、実際自分が中にいたので、ギュッとしてるのかどうか(笑)。ただ、忙しかったなっていう実感はありますね。

―やっぱり実習っていうのは大変なものなんですか…。

一同 大変です!
とにかく寝る時間がないです。帰ってもアセスメント(※)をしたり、カンファレンスの資料を作ったりっていうのが毎日あって。患者さんの疾患について必死に勉強して、看護計画を提出しても、赤字だらけで戻されて(笑)。
一同 (頷く)
浅野 やっぱり寝られないのは辛かったですね。横になったらアウトだったので、寝るときも横にならずに。
※患者さんの情報を収集して、問題を把握すること。

―なるほど…どうやって乗り越えるもんなんですか。

浅野 えーと、当たって砕けろですかね。
一同 (笑)。
磯貝 ちなみに、あの実習をもう一回やるってなったらどうですか。実は私、もう一回やりたいって思っていて。
一同 えーっ(笑)。
磯貝 奇特な人ってよく言われるんですけど(笑)。でも、ひとりの患者さんだけのことを考えて、こんなことしよう、あんなことしよう、ってあれだけの時間を使うって、実際働き始めてしまうと難しいじゃないですか。とても貴重な時間だったなって、今だからこそ思うんですよね。
私も、学生になってもう1回やるっていうのは嫌なんですけど…。
磯貝 そうそう!
(笑)。「今なら、あの患者さんにもっとこうしてあげられたな」って。今の自分ならもう一回やりたいなって思います。

―確かに今だからこそできることっていうのはありますもんね。でもこの話題にあまり頷かない人もいますね(笑)。

外間 私は、記録つけたり看護計画立てたりがなければ…、またやってもいいかなって思います。
一同 (笑)。

―やっぱり寝られないのが辛かったんですね(笑)。

 


 
 

大きな支え、
励みとなる同期の存在

―実習のお話を聞くと大変さが伝わってくるんですが、みなさんどうやって心が折れずにやってこられたんですか。

一同 ……。

―あ、折れてたんですね(笑)。

外間 (笑)。いやもうポキポキに折れますよ。でも、親がお金を出してくれて、自分だけの力で入った学校ではなかったですし、周りが期待をしてくれてたのも大きかったので。家族の支えとか、一緒に実習がんばってきた同期に話を聞いてもらったりもして、「もうちょっとがんばってみよう」っていうのを繰り返して、なんとか3年間乗り切れましたね。

―ご家族もそうですけど、一緒に学ぶ同期の存在っていうのは大きいんですね。

浅野 大きいですね。やっぱりいなかったら乗り越えられなかったっていうのはあります。
松根 実習先での悩みって、一緒に実習を回ってる人としか話せないことなんですよ。だから病院の控え室で話を聞いてもらって、いろいろ吐き出してから帰ったりもしてました。

―ちなみに今の病院には同期のスタッフはいますか。

浅野 病院の中に4人いますね。部署が違うんであまり日々の関わりはないですけど、たまにご飯を食べに行ったりしてます。

―同期の仕事ぶりは意識しますか。

浅野 ありますね。もう向こうはこれをやってるのに、僕はまだやってないとか、そういうのを聞くと焦りますし、がんばらないとなって思います。
外間 私はここに看護師1人で入ったので、同期というとあとはリハビリスタッフなんです。だから比べられるっていうこともなく、逆に私しかないから、大事に扱っていただいて(笑)。

―いいですね(笑)。

外間 プライベートでも、たまに「ご飯行こうか」って誘ってもらってます。
磯貝 お姉さんみたいな人が多くて、いやお母さんか(笑)。
一同 (笑)。

―温かく見守られているんですね。ちなみにほかの病院に行った同級生と交流は。

外間 今でもちょこちょこ連絡は取ってます。仕事でちょっと落ち込むこともあるんですけど、私より厳しい環境に入ってがんばってる子の話を思い出して「こんなのでヘコたれてちゃダメだ」って、活力をもらってますね。
松根 私も外間さんと一緒で看護師の同期がいないんですけど、新人が私だけなので、なんでも聞きやすいです。少しでも疑問に思ったら言いなさいって言われてます。

―助けてくれる雰囲気がしっかりあるんですね。ちなみに塙さんのいる世田谷記念病院と言えば、先日インタビューが載ったマークさん(※)も同期ですよね。

はい、病棟は違うんですけど同期ですね。私と同じ病棟には桐山さんっていう、お姉さん的存在の同期がいます。
※ひとプロジェクト 第13回 世田谷記念病院 マークさん

―やっぱり相談し合ったりっていうのはするものですか。

なんか辛いことがあったらすぐ「桐山さ〜ん」って話を聞いてもらってます(笑)。病棟の先輩も、みんなすごいやさしくて。

―先輩にも同期にも恵まれているんですね。

入職してちょっと経った5、6月くらいに、何もできない自分に落ち込んで、ずっとズーンッてしてる時期があったんですけど、そういうのも気づいてくれて。先輩から話を聞いてくれる機会を設けてくれたり、アドバイスをしてくれたりして…助かりました!
 
 
 

新人スタッフが思う
「うちの病院のいいところ」とは!

―自分が今いる病院の「ここがいいな」って思うのはどんなところですか。

浅野 大内病院は職員がみんなやさしいです。最初に看護助手として入って、正看護師としてもこの病院で働こうって思ったのはそもそもそれがあったからなんですよね。看護助手時代も「仕事に行きたくない」って思う日が1日もないくらいで。今でもその想いは一緒ですね。

―そういう想いを持ちながら働けるってとても素敵ですね。

外間 私がいる平成扇病院もそうですね、職員がみんなやさしいです。一人ひとりの先輩を見てると、患者さんに対する態度が丁寧で温かくて。私はまだまだできないことがあるのでたまにてんやわんやしてしまうんですけど、そういう時も「大丈夫?」って声をかけてくれて、丁寧に教えてくれたり、手伝っていただいたり。

―支えられているんですね〜。

外間 それとチームワークというか団結力がけっこうあるんです。毎月、師長さんが「ご唱和」っていうのを考えて。

―なんですかそれは(笑)。

外間 申し送りでみんなが集まってる時に「今日も一日がんばろう!」みたいな声かけをやるんですけど、毎月命をかけてそれを考えてるんです! ちなみに今月は「持ちつ持たれつ、支え合い」です。

―なるほど! スローガン的なものを毎月考えてるんですね。

外間 はい、師長さんが魂込めて。それに合わせてポーズも考えて付けてくれます(笑)。それをスタッフみんなでやって、仕事を始めるんですよ。
磯貝 初めて見るとみんなびっくりしますよ(笑)。でもみんな楽しんでやってるんです。

―面白いですね〜! ちなみにこれは平成扇病院以外でもやられてます…?

浅野 いや、初めて聞きました(笑)。

―やっぱり(笑)。西宮回生病院でいいなって思うのはどんなところですか。

松根 うちもみなさんやさしいです。たまたま処置とか検査が重なってしまって、私がバタバタしてる雰囲気を見たら、声をかけに来てくれますね。あと、結婚してお子さんがいる先輩も多いんで、無駄に残業しないで協力して定時で帰ろうっていう雰囲気があって、それはすごくいいですね。定時の1時間くらい前になったら、手が空いてるスタッフが「なんかやることある?」ってみんなで声をかけ合って協力しています!

―助け合う雰囲気があるのはいいですね。

世田谷記念病院も雰囲気がいいと思います。院内の休憩室が、看護師もリハさんも介護士さんも、みんな一緒なんです。やっぱり多職種でやってるので、休憩室もみんなで楽しく話すのがいいなと思いますし、午後もがんばろうってなりますね。

―垣根がないのはとても素敵です! ちなみに多職種連携って、言葉ではよく聞きますが、実際に現場では感じるものなんでしょうか。

浅野 そうですね。やっぱり連携がないと得られない情報が多いんで、積極的に関わってますね。
プライベートの交流もありますよ。特に仲良いのが一個下の介護のスタッフだったりします。休みの日も出かけたりしてます!
 


 
 

夜勤、成長のペース…
1年目だからこその悩み

―今後こういうところをがんばっていきたいとか、こんなことで悩んでる、っていうのはありますか。

浅野 これから夜勤が始まるんですね。

―夜勤は、だいたい半年くらいしたら始まるものなんですか。

浅野 入職して半年〜10カ月が多いかもしれないです。みなさん始まってます?
私は2月からって言われてます。
松根 私は何度か体験みたいな感じでやりました。
浅野 うちではそろそろ始まると思うんで、がんばろうと思っています。今のうちに、夜勤をやってる先輩から情報を聞いて、万全な状態にしておきたいなって考えて準備しています。

―事前に備えようという姿勢は素晴らしいですね。

外間 私はやっぱり、院内で看護師の新人がひとりなので、周りと比べることはないんですけど、成長がこのペースで大丈夫なのかなって、思います。

―やっぱりどんどん成長していきたいというか。

外間 そうですね。がんばっていきたいです。

―松根さんはいかがですか。

松根 私のいる病棟では、夜勤を2人で回してるんですね。でも今私が夜勤に入るときは、その2人に私が加わる形で、見学しながらとか、軽めの人を受け持たせてもらっていて。今後ひとり立ちして夜勤を任せてもらえるようになるには、もっといろんなことに対応できるようになっておかないので、がんばっていきたいですね。

―任せてもらえるようになりたいですよね。今はそのために準備しているというか。

松根 そうですね。いろいろ経験を積んで備えてます。
私も夜勤が始まることを心配しています。今はまだちょっと不安なので。

―やっぱりみなさん、夜勤が始まるっていうのはひとつ重要なポイントなんですね。

あとは、さっき外間さんも話していたペースのことも気になります。やっぱり急性期の病院と比べると夜勤が始まるのも遅いし、このペースでいいのかなって思うんですけど、そう思うたびに、先輩とか看護部副部長の榎並さんに聞いて確認してます(笑)。

―いつも確認されてるんですね(笑)。

いずれはどこでも通用できる存在になりたいって思っているので、確認しては「大丈夫、がんばろう!」って言ってます(笑)。

―けっして焦っているわけではないけれど。

そうですね、いい後押しにはなってくれているのかなって思います。
 
 
 

さらなる成長のために
将来に向けて思うこと

―今は直近のことを聞きましたけど、将来こんな看護師になっていきたいっていうのはありますか。

あります! 私は産婦人科でも働きたいとも思うし、小児もすごい好きなので、小児も見てみたいです。今はまだ慢性期の病院しか知らないから、急性期ではどんなことをしてるんだろうっていうことも興味があります。順序としては逆かもしれないけど、慢性期で学んだことから生かせることもあると思うので、経験したうえで、いろいろ見てみたいなって思っています。

―やっぱりいろんなことをやってみたいっていう想いも持っているんですね。

外間 私も最終的な大きな目標はいろんなことができるスーパーナースですけど、まだ看護師なりたててで全然わからないことだらけなんで、そのためには、まずはここの病院で自分に自信が持てて、患者さんとスタッフから信頼が得られるような一人前のナースになれることが目標です。

―まずは、しっかりここで経験を積んでっていうことですね。

浅野 僕も同じような意見になるんですけど、自分の職場で1人でできるようなことは、すべて任せられるぐらいの人間になって、そこから次のステップは考えたいなと思っています。なので、まずは今与えられている仕事を完璧にこなせるようになりたいなと思っています。

―そういう姿勢は大事ですよね。まずは目の前の仕事をできるようにっていう。

松根 私は「急性期病院に3年いなくちゃ通用はしないよ」って話を聞くこともあって…。かと言って今から別の病院に変わるのも良くないじゃないですか。1、2年で変わってもまた一からで大変なんだろうなって。なので、私も今はまだ目の前のこと一つひとつをやりながら、経験を積んでいきたいと思っています。

―まずはコツコツとっていう感じですね。松根さんだけでなく、外間さんや塙さんからも成長のペースで悩むことがあるという話がありましたけど、磯貝さんの経験からはいかがですか。

磯貝 私は看護学校を卒業してすぐ精神科に入ったんですね、大内病院の。で、松根さんが言ったような感覚で「このままここにずっといたら看護師として成長できないのかも」って思いましたし、実際「ここだけの経験じゃ通用しない」っていう話はよく言われたんですよ。それで、別の科も見てみようと思って、ほかの病院の脳外科に行ったんです。

―別のところに移られたんですね。

磯貝 でも、精神科で学んだことって、実際どこでも役立ったんです。患者さんにしっかり話を聞くとか、ゆっくりと応対するとか、それは重宝がられましたし、移った先ではできないこともまた増えますけど、自分が学んできたことを出せる場って、どこでも必ずあるんですよ。

―経験は無駄にならないんですね。

磯貝 だから、みなさんが今やってることって、必ず次に活かせる、というか活かしていかなきゃいけないと思っています。看護師をずっとやってきて、たとえ50歳を過ぎても新しいことやらなきゃいけない時がくるけど、それでも、ものにしていけるって感じてます。だから「焦らなくて大丈夫ですよ」っていうことが言いたいです私は(笑)。

―お〜なるほど!

一同 (頷く)
 


 
 

踏み込んだ話も…?!
四者四様のプライベート

―さて話は変わって、みなさん休みの日はどうされていますか。

浅野 僕は、買い物とか、あとは映画が好きなんで映画を見たりとか。幸い住んでいるところが映画館がすぐ近くなんで週に1回は行ってますね。

―いいですね〜。最近何か見ましたか、もしくは見に行こうかなとか。

浅野 今週の土曜からやる『ヴェノム』を見に行こうかなと(笑)。

―2018年で良かったのはなんですか。

浅野 『クワイエットプレイス』っていうホラー映画なんですけど。

―物音とか声を出しちゃダメっていうやつですね。外間さんはどうですか。

外間 私も映画をよく見に行きます。でも一番好きなのはドライブですね。親の車なんで、使ってないときに、ひとりでお台場まで行って、そこで満足して帰ります(笑)。

―(笑)。目的地に行くところまででいいんですね。

外間 その場所まで行って何かするっていうよりは、車を運転するっていう行為が好きなんです。その間は、ひたすら自分の好きな音楽をかけて、歌ってます。

―いいストレス解消になりそうですね。頻繁に行かれていますか。

外間 え〜と、夜な夜な(笑)。ひとりでも行きますし、途中で友だちを拾って行くこともあります。

―アクティブですね!

松根 私は、飲みに行くことが多いです(笑)。

―(笑)。けっこう飲みます?

松根 けっこう飲みます(笑)。家でも飲みますし、友だちとも行きます。あとは家にいるとダラダラしちゃうんで、家で寝るよりは、と思って岩盤浴に行って、汗をかいてちょっとでも健康的に過ごそうと思ってます。

―健全な休日の使い方ですね!

私は、友だちと遊ぶことが多いです。服を買いに行ったり、ただお茶してずっと話したり、ディズニーランドに行ったり。

―家にいるよりは、誰かと出かけていることの方が割と多いんですね。

もちろん、家で休みたい時もあるので、そうする日もあるんですけど。日勤終わりでも全然、友達に会いに行ったりしますね。
磯貝 ちなみに「デートに行く」っていう人がいなかったんですけど、そこはどうなんですか(笑)。

―おおっ、踏み込みますね(笑)。

実は最近別れて…。

―えっ!

磯貝 ごめんなさい、カットで!
全然大丈夫です! 福井と東京で遠距離だったんで、それもあって毎月福井に行ってたんですけどね。

―そうだったんですね。最後に思わぬ話をお聞きしてしまいましたね…(笑)。

問題ないです! まだ出会いあると思います(笑)。
磯貝 そうですね、東京にもいい人たくさんいますしね!
一同 (笑)。
 
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profile

西宮回生病院 松根 加奈

【出身】香川県丸亀市
【職種】看護師
【好きな食べ物】メロン
(あれば嬉しい)

平成扇病院 外間 海貴

【出身】千葉県松戸市
【職種】看護師
【好きな食べ物】サーモン
(サーモン歴は長い)

大内病院 浅野 敏也

【出身】東京都足立区
【職種】看護師
【好きな食べ物】ラーメン
(特に蒙古タンメン中本)

世田谷記念病院 塙 優花

【出身】茨城県行方市
【職種】看護師
【好きな食べ物】お肉
(牛肉、特にタン塩)

※所属などの情報は取材時のものです。