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ひとプロジェクト【第5回・後編】平成横浜病院/高橋 ユエ先生

ひとプロジェクト 高橋さん
ひとプロジェクト 高橋さん

4度の出産〜職場復帰を経て
これからの働き方について思うこと

平成横浜病院の皮膚科医、高橋ユエ先生のインタビュー後編です。なんと4人のお子さんを持つ高橋先生。出産からの職場復帰で体験した苦労や、そこから感じる働き方についてのお話や想いを聞くことができました。ご家族とのエピソードもお聞きしました! 

平成横浜病院は、
リハビリテーションとの連携が充実

―2017年の4月からこちらで働かれていると伺いましたが、平成横浜病院についてはどのような印象を持っていますか。

まず、病院としての設備が充実しているのが良いです。廊下の広さにちょっと余裕があるとか、待合室でも、それこそソファーや椅子ひとつとっても、いいなあって思いますね。

―多職種が働いているのが特長だと思うんですが、連携についてはいかがですか。

良いと思いますね。どこの病院でもですけど、基本的に人数はギリギリで回しているんです。本当にどこもそうなんで、これは厚労省の問題だと思うんですけど(笑)。

―なるほど(笑)。

そういった環境でも、チームワーク良く回していると思います。特にここにいるとやっぱりリハさんの存在がすごく感じられて、そこが本当に充実しているなと。

―リハビリスタッフとの関わりはどのようなところでありますか。

例えば病棟に入院されている患者さんに褥瘡じょくそう(床ずれ)ができたと。そういったときにリハさんと、座位にどう気をつけると良いか、というようなお話をすることがありますね。ここはひどい褥瘡を作るような病院じゃないですけど、できかけてしまうことはどうしてもあるので。

―じゃあそういったところで話が通じやすいというか。

話もできるし、実際にリハさんが病棟まで来ていますからね。皮膚科的にはとてもありがたいですし、患者さんにとっても重要です。
あとはこの病院に来て、ST(言語聴覚士)さんが行う嚥下の訓練も驚きました! 口腔外科の先生がSTさんと協働していて。というのも、褥瘡のある患者さんにとって、ちゃんと食べられるって大事なんです。

―どのように関係してくるんでしょうか。

やっぱりちゃんと栄養が摂れていないと、傷の治りに影響があるんです。だから、嚥下の訓練をして、口から食べられるようになることがとても大きいです。回復期リハビリテーション病棟を持つ病院としては、そういった重要なところが充実しているのが良いと思います。

 

 

寝られない日々もあった…、
子育てしながらの研修医時代

―ちなみにお子さんはおいくつになりましたか。

学生時代に産んだ一番上の子が、今は浪人生、あとは高校2年生と小学5年生、小学4年生ですね。

―4人もいらっしゃるんですね! もうご両親の仕事は完全に理解していますよね。

絶対医者にはならないって言い切っています(笑)。すっかり文系だからなんですけど。

―そうなんですね(笑)。学生時代はもちろん、医師になってからも、お子さんを産んだ後で慌ただしいときもあったと思うんですが。

特に忙しかったのは、2人目が生まれたときですね。出産後2カ月で復帰して、当時いた病院の研修で救命救急センターに入りました。

―その状態で救命救急の現場で働くって、聞いただけでも大変そうですね。

大変でした…。授乳をするために夜は眠れないことも多くて。その中で4日に1回は当直勤務があるんですね。もう、完全に寝ない日もありました。

―寝ない日っていうのはどうしていたんですか。

どうもしてないですね、単に寝なかっただけで。食事を取る時間も寝る時間も無いし、トイレも1日1回くらい。水も飲んでないような状態でした。

―ああ…。

ただ医師に限らず、3歳ぐらいまでだと親は夜通しで寝られるっていう日は少ないですからね。おねしょや夜泣きもあれば、風邪もひきやすいですし。

―お仕事の種類や有無に関わらず、お子さんを持つ方にとっては大変な時期ではありますからね。

そうですね。もちろん幸せでもあるんですが、特に3、4歳くらいまではいろいろと思い通りにいかないこともあります。

 
 

仕事と出産、
望むならどちらも諦めずに済む社会に

―出産をお考えの方にできるアドバイスはありますか。

これは経験からなのですが、できればお子さんが生まれたら1年は仕事を休んでもらいたいです。産後の体は普通とは違います。出産前の状態に戻すためにはしっかりと休んだ方がいいです。私は4人とも産後2カ月で復帰して働いて、取り戻せなくなってしまった部分もあるので、後輩たちには私のようなことはして欲しくないと思います。

―社会的に産休や育休の制度が以前よりは整ってきているとはいえ、出産のタイミングで仕事をどうするか、と迷われる女性は今も多いと思います。

これは医師に限らず、仕事と出産、どっちかを諦めなければいけない、っていうことが当たり前にならないように、と思います。お仕事を持ちながら、出産の機会にもし恵まれたのなら、そのまま続けていけることが大事です。

―望む方には、しっかりとサポートがあることも重要ですね。

そうですね。それがあってこそ女性医師の増加につながると思います。今のほうが、私が出産したころに比べれば、周囲の理解も得られやすくはなってきた印象はあります。

―お子さんがいることで、患者さんとの関わり方は変わりますか。

お子さんがいる患者さんと話がしやすくなるのも、ひとつの強みです。子どもを持つと、お子さんがいる患者さんに「次も来てね」って言うときに、その人がここにまた来るのがどれだけ大変かがわかるんです。それを踏まえてお話ししていることは伝わっているんじゃないかなと思っています。

 

 

患者さんと医師とで
「一緒に治していく」姿勢が大切

―今も趣味に時間を使うのは難しいですか。

そうですね。むしろ皮膚科が趣味というか。楽しいです、皮膚科は面白いです!

―お仕事自体は楽しいんですね。

そうですね、私なりのやり方を身につけたからなんでしょうね。もう他のやり方ができなくて。

―医療職を目指す方にアドバイスをお願いします!

やっぱり「一緒に治していく」っていう姿勢が大事ですね。

―根気のいる治療も多いというお話でしたしね。

私に関して言えば、それで患者さんに信頼してもらうっていうことが大きかったです。特にスタートしてから10年くらいは子育ても忙しかったので、ほかの医師と比べて勉強できる時間も少なかったです。だからこそ、人間関係を大事にしながら治療にあたっていくしかなかった、というところもありました。

―その点をずっと大事にしてこられたんですね。

そうですね。患者さんと長く付き合うという姿勢は大事にしてほしいです。もちろん、一回来て終わりの方も多いと思うんですけど、一生の付き合いになる、という気持ちで取り組んでほしいです。

 
 

仲良し家族の休日!

―お休みの日はご家族と過ごすことが多いですか。

子どものことが多いです。少年野球のお茶当番とか、バレエの発表会とか。

―4人もいらっしゃると、行事なんかも多そうですね。

上から順番にいろいろとやってきています。部活のママ会といいますか、保護者で部活全体をサポートする、みたいなこともやりましたし。

―じゃあもう数々やってこられたんですね。一緒に出かけたりすることもありますか。

そうですね、たまの旅行とかはありますよ。最近もありました。

―ちなみにどこに行かれたんですか。

3回目になるんですけど、新潟にスキーに行きました。

―いいですね! スキーは前からやっていたんですか。

大学時代、旭川にいたときはやっていましたね。ズズズズッと滑ってます(両手でハの字を作る)。

―ボーゲンで進むと(笑)。

そう、いちおう止まれないってことはないです(笑)。

―今日はありがとうございました! いろいろといい話をお聞きできました。

本当ですか! 好きなこと喋っちゃったな。

 

 


 
 

profile


平成横浜病院 皮膚科医 
高橋 ユエ(たかはし ゆえ)

【出身】京都府京都市
【資格】皮膚科医
【趣味】皮膚科(皮膚科は楽しい)
【好きな食べ物】あんこ系、芋・栗・南瓜系
【尊敬する人物】私を育ててくれた横浜市立大学付属病院の5人の先生

 

病院情報



http://yokohamahp.jp

医療法人横浜 平成会 
平成横浜病院

神奈川県横浜市戸塚区戸塚町550番地

内科・神経内科・呼吸器内科・消化器内科・循環器内科・外科・泌尿器科・皮膚科・整形外科・リウマチ科・リハビリテーション科・眼科・歯科・歯科口腔外科・麻酔科・耳鼻咽喉科・小児科・脳神経外科

地域に根ざした病院として、一般病棟、地域包括病棟を備え、回復期リハビリテーション病棟を新設しました。さらに救急告示病院として24時間365日、患者さんの受け入れを行っています。2018年6月には、総合健診センターがリニューアル。地域の健康を支えていけるよう努めています。